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2009年8月19日 (水)

全産業活動指数に見る景気の足取り

本日、経済産業省から6月の全産業活動指数が発表されました。正確には農林水産業を除く全産業です。でも、農林水産業のウェイトは2%弱に過ぎませんから、取りあえず、ネグリジブル・スモールと考えて差し支えありません。でも、その割には役所も大きいですし、政治的なパワーを持っているような気がします。それはともかく、残産業活動指数の統計のヘッドラインは、季節調整済み指数で見て6月の前月比が+0.1%の上昇でした。かなり景気の足取りが緩やかであることを示しています。下のグラフは全産業活動指数とそのサブセットである鉱工業生産指数です。

全産業活動指数の推移

産業分類は極めて大雑把なんですが、鉱工業と第3次産業で上昇しています。そのほかに何があるのかと言えば、建設業と公務等となっており、いずれも低下しています。また、最近3か月を見ると、鉱工業生産指数に1か月遅れて3月を底に、4月+2.2%とジャンプした後、5月+0.7%、6月+0.1%と上昇幅が急速に低下しています。鉱工業はかなり順調に拡大していますので、要するに、60%超のシェアを占める第3次産業が冴えないわけです。景気回復の足取りはまだまだ重いと言わざるを得ません。

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