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2009年8月 6日 (木)

景気動向指数は回復しているのに景気実感が伴わないのはなぜか?

本日、内閣府から6月の景気動向指数が発表されました。6月のCIは、先行指数79.8、一致指数87.8、遅行指数83.3となりました。先行指数は2月を底に、一致指数は3月を底に回復を続けています。このため、内閣府では基調判断を「景気動向指数(CI一致指数)は、下げ止まりを示している。」としています。
まず、いつものグラフは以下の通りです。上のパネルはCIの一致指数と先行指数、下のパネルはDIの一致指数です。誰がどう見ても明らかに景気後退局面は終わったと見受けられます。

景気動向指数の推移

すでに、同じことを何回も主張しましたが、現時点は、方向としては上向きのミッチェル的な景気拡大局面に入っているんですが、水準としてはまだ低くてシュンペーター的な不況局面にあります。ですから、景気実感は冴えません。このミッチェリアンとシュンペタリアンの学術的な理由に加えて、どうして景気実感が冴えないのかの理由について、今夜は考えたいと思います。まず、第1にメディアのポジショントークです。選挙が近くなって来ましたから、何かの点で政府を批判したいのだと仮定すれば、経済に関して否定的な論調を張るのが一番です。第2に国民の間の悲観的なバイアスです。すでに、1年半ほど前の2008年2月11日付けのエントリーでジョージ・メイソン大学カプラン准教授の The Myth of the Rational Voter という本を紹介して、マインド調査における悲観的なバイアスの原因を取り上げましたが、先月、日経BP社から『選挙の経済学 - 投票者はなぜ愚策を選ぶのか』として邦訳が出版されました。まだ読んでいませんが、私も買い求めました。特段の大きな根拠はありませんが、自虐性が強いと言われることもありますから、ひょっとしたら、日本人はこの悲観バイアスが特に強い国民なのかもしれないと思ったりもします。

これまた大昔の2006年9月22日付けのエントリーでは「国民はどうしてデフレが好きなのか?」と題して、やっぱり日本国民のマインドについて考えましたが、なかなか謎の深い分野です。私は少なくとも研究対象にはしたくありません。

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