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2009年9月25日 (金)

9月調査の日銀短観予想

9月調査の日銀短観が10月1日に発表予定ですが、民間シンクタンクや金融機関からの予想がほぼ出そろいました。いつもの通り、顧客向けのニューズレターなどのクローズな形で届くものは別にして、ネット上でオープンに公開されているリポートに限って取りまとめると下の表の通りです。ヘッドラインは私の趣味でリポートから特徴的な文言を選択しました。詳細な情報にご興味ある方は左側の機関名にリンクを張ってあります。リンクが切れていなければ pdf 形式のリポートが別画面で開くか、ダウンロード出来ると思います。"pdf" が何のことか分からない人は諦めるしかないんですが、もしも、このブログの管理人を信頼しているんであれば、あくまで自己責任でクリックしてみましょう。本人が知らないうちに Acrobat Reader がインストールしてあって、別画面が開いてリポートが読めるかもしれません。

機関名大企業製造業
大企業非製造業
ヘッドライン
日本総研▲31
▲26
製造業を中心とした企業マインドの改善が持続
みずほ総研▲36
▲30
業況感は製造業で改善。非製造業で悪化
三菱UFJ証券▲28
▲26
大企業・製造業の景況感の大幅な改善が続く
第一生命経済研▲30
▲26
業況判断は改善が進む
三菱UFJリサーチ&コンサルティング▲36
▲26
一部を除いて個人消費などの国内民需の低迷が続いていることが、景況感の改善を抑える要因
ニッセイ基礎研▲36
▲23
業況判断DIは改善するが、先行きぱっとせず
三菱総研▲32
▲27
企業マインドの水準自体は依然として低い
富士通総研▲33
▲27
内需の回復力の弱さ、デフレ傾向が非製造業の足を引っ張る
新光総研▲40
▲26
業況判断は総じて改善するも、バラツキが残る状況を予想

次に、いつもの日経新聞のサイトから関連する記事を引用すると以下の通りです。なお、記事の引用はしませんが、朝日新聞のサイトでも同様の報道を見かけました。

日銀が10月1日に発表する9月の企業短期経済観測調査(短観)について、民間調査機関の予測を集計したところ、大企業製造業の業況判断指数(DI)の予測中心値はマイナス32となった。前回の6月調査より16ポイント上昇する見通しで、2回連続で改善する。ただ昨年12月調査の水準には及ばず、先行きについては慎重な見方が大勢を占めている。
日経グループのQUICKが29社の予測を集計した。業況判断DIは景況感が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を差し引いた値。非製造業はマイナス26で、3ポイント改善する見通しだ。

日銀短観を予測する際のひとつの参考資料とされているのがロイター短観です。私は不勉強にしてロイター短観のデータのありかを知りません、というか、たぶん売り物ではないかと思いますので、第一生命経済研究所のリポートから最新データの9月分を孫引きすると以下のグラフの通りです。

ロイター短観9月調査結果

9月の結果を日銀短観に合わせて6月調査と比較すると、製造業が▲33と6月より17ポイント改善した一方で、非製造業は▲34と同じく3ポイントの改善にとどまっています。昨夜の貿易統計を取り上げたエントリーでも指摘しましたが、順調に回復している輸出に対して、相対的に内需の回復テンポが緩やかになっており、製造業と非製造業の差がここに起因して企業マインドに表れていると私は解釈しています。特に、4-6月期には定額給付金や高速道路料金引下げなどの経済対策により内需の盛り上がりが見られましたが、7-9月期になって雇用環境の改善が遅れ、夏季ボーナスが大幅に減少した上に、天候も不順だったことから、外需も含めた景気と内需の回復ペースが春先より現時点の方が大きくなっていると考えられます。

今夜のエントリ-では10月1日発表予定の日銀短観のうちの業況判断しか取り上げませんでしたが、もちろん、景気の先行きを占う上で設備投資計画も大いに注目です。

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