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2009年9月 9日 (水)

世界経済フォーラムの「世界競争力報告」と景気動向指数

昨日、スイスに本部を置きダボス会議を主催することで有名な世界経済フォーラム (World Economic Forum) が「2009年版世界競争力報告」 The Global Competitiveness Report 2009-2010 を発表しました。もちろん、pdf ファイルのリポートも web サイトにアップされています。今年のリポートではスイスが米国を抜いて世界一に、また、我が日本は昨年の9位から8位に順位を上げています。まず、いつもの日経新聞のサイトから関連する記事を引用すると以下の通りです。

世界経済フォーラムが8日に発表した「2009年版世界競争力報告」で、日本の総合順位は昨年より1つ上がって8位となった。政府部門は債務水準が“ワースト1”まで膨らむなど不振だったが、製造業など民間部門が健闘して全体を押し上げた。金融危機の影響が大きい米国は首位から2位に転落し、スイスが取って代わった。アジア勢ではシンガポールが3位に食い込んだ。
世界経済フォーラムは各国の政治指導者や企業経営者が集まるダボス会議の主催団体。経済指標や経営者へのアンケート調査などに基づき、評価項目ごとに各国・地域の競争力を順位付けし、これを基に総合順位を出している。09年版では133カ国・地域が対象。

ということで、トップテンのランキングは以下の通りです。リポートの記者発表資料から引用しています。

Global Competitiveness Index 2009 and comparisons with 2008

次に、日本に着目して、競争力指数の分野別のスコアを示したレーダーチャートとビジネスの阻害要因は以下の通りです。いずれも、pdf 版のリポートの p.182 から引用しています。特に、下のパネルを見ると、汚職、犯罪、労働者の質といった要因が低い一方で、税金や政府の官僚機構について相対的に阻害度が高くなっています。加えて、インフレも低く、一般的な実感とよく合致しているように感じます。また、詳細な分野別の競争力指数を同じリポートの p.183 で見ると、リポートの対象になっている133カ国のうち、財政赤字の132位、農政コストの128位といったあたりが競争力を阻害しているとの結果が示されています。なお、財政赤字についてリポートの p.380 を見ると、ブルネイがデータなしということで132か国中の132位ですから実質的に最下位です。すぐ上の131位ジンバブエとともにジンバブエのさらに上の130位ジャマイカとの差はかなり大きくなってます。

Global Competitiveness Index, Japan

最後に、本日、内閣府から7月の景気動向指数が発表されています。これを見る限り、3月の指数を底に景気は緩やかながら回復過程にあると考えられます。しかし、その水準はまだ低いと言わざるを得ませんし、先行きは楽観できません。グラフは下の通りです。

景気動向指数の推移

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