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2009年10月 5日 (月)

ノーベル賞の発表始まる

Nobel Medal

今日の医学・生理学賞を皮切りに、今週から来週にかけてノーベル賞の発表が続きます。まず、発表予定はグリニッジ標準時刻 (GMT) で次の通りです。

  • 生理学・医学賞 10月5日9:30
  • 物理学賞 10月6日9:45
  • 化学賞 10月7日9:45
  • 文学賞 10月8日11:00
  • 平和賞 10月9日9:00
  • 経済学賞 10月12日11:00

要するに、エコノミストが注目する経済学賞はもっとも遅くて来週なんですが、例年の通り、トムソン・ロイターのサイトで科学分野、すなわち、上の各賞のうち、文学賞と平和賞を除く、医学・生理学賞、物理学賞、化学賞、経済学賞の4分野について有力候補者が9月24日に発表されています。私は他の分野はサッパリですので、経済学賞についてだけ引用すると以下の通りです。なお、ノーベル賞にとっても近い大先生方なんですが、発表元がそうなっていますので敬称略です。ご容赦下さい。

功績氏名所属
for their contributions to behavioral economics, including issues of preferences, fairness, and cooperation

社会的選好、公平性、協調を含む行動経済学への貢献
Ernst FehrProfessor and Director of the Institute for Empirical Research in Economics, University of Zurich, Zurich, Switzerland
Matthew J. RabinEdward G. and Nancy S. Jordan Professor of Economics, Department of Economics, University of California Berkeley, Berkeley, CA, USA
for their contributions to environmental economics, particularly with respect to climate change

環境経済学、特に気候変動に対する貢献
William D. NordhausSterling Professor of Economics, Yale University, New Haven, CT, USA
Martin L. WeitzmanProfessor of Economics, Harvard University, Cambridge, MA, USA
for their research on monetary policy

金融政策に関する研究
John B. TaylorMary and Robert Raymond Professor of Economics, Stanford University, Stanford, CA, USA, and Bowen H. and Mary Arthur McCoy Senior Fellow, Hoover Institution, Stanford, CA, USA
Jordi GaliProfessor, Department of Economics, and Director of the Center for Research in International Economics, Pompeu Fabra University, Barcelona, Spain
Mark L. GertlerHenry and Lucy Moses Professor of Economics, New York University, New York, NY, USA

すべて欧米、特に米国のエコノミストで、日本人はノミネートされていません。これらのエコノミストについて、最初の行動経済学をよく知らないというのもありますが、私は3番目のテイラー教授などの金融分析が有力なのではないかと受け止めています。金利に関するテイラー・ルールはかなり人口に膾炙しているんではないでしょうか。もちろん、環境経済学や気候変動も流行りと言えます。今年2007年の世銀「世界開発報告」 World Development Report 2010 のテーマとなっていて、このブログの9月21日付けのエントリーでも取り上げていますし、一昨年2007年には米国のゴア元副大統領に「気候変動に関する政府間パネル」の功績で平和賞が授賞されています。トムソン・ロイターの候補者の他に、誠に僭越ながら私の方で経済学賞の候補者を考えると、例年と同じなんですが、時系列分析でシムズ教授、ストック教授、ワトソン教授、また、経済成長論でジョルゲンソン教授、といったあたりを上げておきたいと思います。いずれもかなりお年を召しています。

最後に、今年もやっぱり注目は日本人受賞者で、昨年は物理学賞と化学賞に合わせて4人の日本人が受賞しました。私は今年こそ村上春樹さんにノーベル文学賞が授賞されるんではないかと期待しています。

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