キャンパスライフの障害
先週から本格的に大学の後期の授業が始まり、私も通常のキャンパスライフに戻りました。昨年8月1日に長崎に赴任してから1年がたち、割と平凡で変化のないキャンパスライフです。というのは、6年前に亡くなった私の父親の七回忌を先日営んだ際にツラツラと思い出していたんですが、もう30年以上も前に私が高校の2年生か3年生の折、父親が考えるカギカッコ付きの「健全なるキャンパスライフ」を阻害する3要因について聞かされたことがあります。倅が京都大学に行きそうだということで、父親なりに考えて大学生活に関する注意を与えたかったんだと思います。あくまで私の父親の考えですが、以下の通りです。
- カルト宗教
- マルチ商法
- 学生運動
カルト宗教はオウム真理教のようなものが想像されると思いますが、我が家は代々浄土真宗の家系で、私も高校生のころから親鸞聖人の『歎異抄』などを読んでいましたから、カルト宗教に毒される心配は元よりありませんでした。でも、マルチ商法などというものは知りもしませんでしたから、父親の意見はそれなりに参考になったという気がします。最後の学生運動については、今にして考えると、かなり京都大学に入学することを意識したものだという気がしないでもありません。というのも、私が入学したころの京都大学のシンボルである時計台には何やらスローガンがペンキで書いてあったような気がします。なお、私の印象からして、上に掲げた順番で私の父親が好ましくないと考えていたように記憶しています。
しかし、とっても不思議なんですが、長崎大学に来てから、こういったものを見かけません。実は、ジャカルタに住んでいたころ、よくシンガポールに旅行して、いろんなホテルのロビーで熱心にマルチ商法と思しき勧誘が行われているのを見かけたころがあり、どこの国でもあるもんだという気がしていたんですが、なぜか長崎では見かけません。日本の中でもかなり端っこにありますので、カルト宗教などとともに手が伸びて来ていないだけかもしれません。ある意味で不思議に感じています。
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