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2009年11月 3日 (火)

テレビ放送の経済効果やいかに?

昨日今日と急に寒くなり秋の深まりを感じさせる天候になりました。でも、明日明後日くらいから気温は20度超に戻るとの天気予報で、しばらく秋晴れが続きそうです。

といったような季節の話題とは関係なしに、最近、日銀支店や地方事務所でテレビ放送の経済効果を試算するのが流行ってるんでしょうか。半年ほど前の4月21日付けのエントリーで日銀島根支店から昨年度後半のNHK朝の連続テレビ小説「だんだん」の経済効果が発表されていて、定額給付金より「だんだん」の方が経済効果が大きいと驚いていましたが、今回も同じく朝の連続テレビ小説「ウェルかめ」と来年の大河ドラマ「龍馬伝」の経済効果が以下の通り相次いで日銀から発表されています。「龍馬伝」の方は高知で10月に、なぜか長崎で高地に先立つ7月に発表されているんですが、「ウェルかめ」の方は半年ほど前の発表で5月1日となっています。「ウェルかめ」はやや渋くて経済効果は31億円、「龍馬伝」はドーンと高知県で234億円、長崎県で210億円と試算されています。

「龍馬伝」の経済効果が長崎でも試算されているのは、幕末の物語ですから長崎を舞台にした龍馬の活躍の場面もあるらしく、地元経済界には少なからぬ期待があるようなことも聞き及んでいます。幕末の著名人といえば、まさに、「龍馬伝」の主人公である土佐の坂本龍馬や薩摩の西郷隆盛、長州の吉田松陰などの西南諸藩をはじめ、江戸の幕臣では勝海舟、京都の公家では岩倉具視などが上げられます。長崎は小さな天領だったため、こういった著名人を輩出していないのは仕方ないんですが、何と言っても幕末近くまで外国との唯一の接点だったということで、「龍馬伝」でもいくぶんなりとも舞台を提供する場合があるように聞き及んでいます。ですから、日銀長崎支店が経済効果を試算しているだけでなく、NHKで開設している「龍馬伝」のホームページの下の方には、高知放送局とともに、長崎放送局へのリンクも置かれたりしています。主演の坂本龍馬役を演ずる福山雅治さんが長崎出身というのも関係あるかもしれません。

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