やや落ちた景気ウォッチャー調査と基に戻った経常収支
本日、内閣府から10月の景気ウォッチャー調査の結果が発表されました。天候不順の影響で8月に下がった後、今年前半の勢いこそありませんが、9月に上昇してから最新結果の10月は再び少し落ちました。消費者の節約志向とそれに対応した低価格化の進展、さらに9月の連休の反動が旅行関連を中心に出たことが上げられます。でも、水準としてはめったに50に届かない指標がまだ40を維持しているんですから、決して悪くないと私は受け止めています。ですから、私は今年年末から来年年始にかけて2番底を付けに行く W 字型の景気パスを想定していたんですが、この景気ウォッチャーに示された国民のマインドを考えると、この2番底は1-2四半期後ズレするんではないかと考え始めています。もちろん、景気ウォッチャーだけでなく、その他の経済指標も考慮した結果です。
また、財務省から9月の国際収支統計も発表されています。私は国際収支の中でも経常収支だけに着目しているんですが、下のグラフの通りです。2008年10-12月期から今年前半にかけての大幅な落ち込みから、ほぼ、元に戻ったような印象を受けます。もっとも、貿易収支については輸出入とも大幅な減少を記録しており、元に戻ったのは収支だけだったりします。また、統計の中身は詳しく見ていませんが、新興国に黒字がシフトしているのかもしれません。
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