世銀リポート Transforming the Rebound Into Recovery に見る中国経済のリバウンド
少し前の8月21日付けのエントリーでアジア経済のリバウンドについて The Economist の記事を紹介しましたが、少し旧聞に属する話題ながら、世銀が Transforming The Rebound Into Recovery - East Asia and Pacific Update November 2009 と題するアジア太平洋の改定見通しが先週11月3日に発表されています。もちろん、pdf のリポート全文や高解像度のグラフなども気前よく提供されています。今夜のエントリーで紹介するグラフはすべてここからの引用です。リポートの中身は、今さらながら、改めて中国経済について大きく取り上げています。中国経済の専門家でも何でもない私ですが、一応、中国もウォッチしているということを示すために、今夜のエントリーとします。まず、リポートの p.9 Figure 3. China's global economic position has expanded considerably から、金融危機以降における中国成長率のリバウンドを G-3 諸国と対比したグラフは以下の通りです。なお、このリポートにおいて、G-3 あるいは G3 とは日米独ではなく日米欧としています。以下同じです。

上のグラフはGDP成長率なんですが、内需に注目した同じようなグラフの見られます。従って、リポートの p.12 Figure 14. China's imports have rebounded more strongly than those of the G-3 に見る通り、中国の輸入は早くも今年4-6月期にはかなりの回復に転じ、米国を上回るテンポで中国は世界経済を貿易からけん引している姿が浮かび上がります。

GDP で測った世界経済にとって中国の貢献が大きいということを示した図表がリポートの p.33 にあります。まず、いくつかのメディアでも見かけた記憶がありますが、Figure 45. The increase in China's GDP offset three-fourths of the decline in G3's GDP では今年2009寝における日米欧の G3 の GDP の落ち込みの 2/3 を中国が相殺していると世銀では見通しています。

ついでながら、同じページの Table 4. Thanks to China, developing East Asia will remain the fastest growing world region によれば、中国のおかげで東アジアは世界でもっとも成長著しい地域となっているとのことです。

上の Table 4. のタイトルが "Thanks to China" とやや押しつけがましいんですが、日本も今しばらくは中国をはじめとする新興国に依存する成長を続けるのかもしれません。
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