NHK大河ドラマ「龍馬伝」の視聴率やいかに?
一昨日の1月4日の夜からNHK大河ドラマ「龍馬伝」の放送が始まりました。福山雅治さんの主演です。すでに、昨年11月3日のエントリーで軽く取り上げておきましたが、経済効果は高知県で234億円、長崎県で210億円と、それぞれ日銀の支店で試算されています。どうでもいいことですが、龍馬の生誕の地である高知県が観光客増を37万人と見込んでいるのに対して、長崎県は141万人と見込んでいます。長崎県の観光にかける意気込みが過大評価につながっていないことを願っています。もっとも、一昨年に放送された「篤姫」の経済効果では、当初予測では観光客数増加率を+8.6%と見込んでいたそうなんですが、2008年実績は前年比+4.8%に止まったそうですから、どこまでアテになるかは分かりません。
昨日の夕刊各紙で取り上げていたのは「龍馬伝」の初回放送の視聴率でした。ビデオリサーチのサイトから、最近、2001年以降のNHK大河ドラマの視聴率を引用すると以下の通りです。数字はいずれもパーセントで、関東地区をベースにしています。
放送 | 番組名 | 初回 | 最高 | 平均 |
2010 | 龍馬伝 | 23.2 | ? | ? |
2009 | 天地人 | 24.7 | 26.0 | 21.2 |
2008 | 篤姫 | 20.3 | 29.2 | 24.5 |
2007 | 風林火山 | 21.0 | 22.9 | 18.7 |
2006 | 功名が辻 | 19.8 | 24.4 | 20.9 |
2005 | 義経 | 24.2 | 26.9 | 19.5 |
2004 | 新選組! | 26.3 | 26.3 | 17.4 |
2003 | 武蔵 MUSASHI | 21.7 | 24.6 | 16.7 |
2002 | 利家とまつ・加賀百万石物語 | 26.1 | 27.6 | 22.1 |
2001 | 北条時宗 | 19.6 | 21.2 | 18.5 |
見れば明らかなんですが、初回視聴率はそこそこ稼いでも、平均視聴率は初回より下がるという傾向が読み取れます。極端なのは2004年の「新撰組!」で、表を見る限り、初回が最高視聴率で後は低下して行ったように見受けられます。例外は2008年の「篤姫」と2006年の「功名が辻」だけで、特に、「篤姫」は放送ごとに評価を高めていったのを私でも記憶しています。なお、この2本に共通しているのは、私の好みの女優さんが主演していることかもしれません。果たして、「龍馬伝」はどちらのパターンになるんでしょうか?
ついでながら、今日の朝刊で見かけましたが、「芥川賞」と「直木賞」の候補作合わせて11作品が発表されました。以下の通りです。
氏名 | 作品 |
芥川賞 | |
大森兄弟 (おおもりきょうだい) | 「犬はいつも足元にいて」 (文藝冬号) |
羽田圭介 (はだけいすけ) | 「ミート・ザ・ビート」 (文學界12月号) |
藤代 泉 (ふじしろいずみ) | 「ボーダー & レス」 (文藝冬号) |
舞城王太郎 (まいじょうおうたろう) | 「ビッチマグネット」 (新潮9月号) |
松尾スズキ (まつおスズキ) | 「老人賭博」 (文學界8月号) |
直木賞 | |
池井戸潤 (いけいどじゅん) | 「鉄の骨」 (講談社) |
佐々木譲 (ささきじょう) | 「廃墟に乞う」 (文藝春秋) |
白石一文 (しらいしかずふみ) | 「ほかならぬ人へ」 (祥伝社) |
辻村深月 (つじむらみづき) | 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」 (講談社) |
葉室 麟 (はむろりん) | 「花や散るらん」 (文藝春秋) |
道尾秀介 (みちおしゅうすけ) | 「球体の蛇」 (角川書店) |
私の記憶が正しければ、直木賞にノミネートされた葉室麟さんと道尾秀介さんは、前回も候補に上がっていたような気がします。いずれも14日夕刻、東京築地の新喜楽で開かれる選考会で授賞が決定します。いつも通り、私も「文学賞メッタ斬り!」のサイトでも参考に、文学賞レースを見て行きたいと思います。
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