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2010年2月23日 (火)

東野圭吾『カッコウの卵は誰のもの』(光文社)を読む

東野圭吾『カッコウの卵は誰のもの』(光文社)

東野圭吾さんの最新作『カッコウの卵は誰のもの』(光文社)を読みました。私は我が家の中学生のおにいちゃんとともに、この作者のガリレオ・シリーズは大好きで、短編集の『探偵ガリレオ』、『予知夢』、『ガリレオの苦悩』、長編の『容疑者Xの献身』、『聖女の救済』はすべて読んでいますし、私は加賀恭一郎シリーズもかなり読んでいて、最新刊の『新参者』は昨年2009年10月27日に読書感想文の日記をアップしています。
タイトルから想像される通り、親子関係を遺伝子やDNAの観点から見た場合と家族として考えた場合の不一致をテーマにしています。そして、もうひとつの通奏低音は倫理観です。東野圭吾さんの作品に見られる倫理観は、典型的には『流星の絆』に示されている通り、極めて順法精神の強いもので、それを少しナナメから捉えた作品が『天使の耳』であると私は考えているんですが、ここでも主人公の緋田宏昌と上条文也に極めて順法精神に富んだまっとうな倫理観が示されます。このあたりは、銀行ギャングを主人公にした作品のある伊坂幸太郎さんの倫理観と極めて対照的なんですが、どちらも非常に健全なる倫理観だと私は考えています。

最後に、昨年2009年6月21日付けのエントリーで伊坂幸太郎さんの『重力ピエロ』を紹介した時の繰返しになりますが、家族や親子について考えると、遺伝子やDNAは家族として過ごした時間の重みに圧倒的にかなわないと私は考えています。この私の家族観に極めてよく合致する結末であると私は受け止めています。

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