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2010年3月 8日 (月)

いろいろと発表された経済指標

本日、いろいろと経済指標が発表されました。まず、財務省から1月の経常収支などの国際収支、日銀から銀行貸出しなどの2月のマネーストック統計、内閣府からは2月の景気ウォッチャー調査が、それぞれ発表されました。まず、いつもの日経新聞から関連する記事を引用すると以下の通りです。

1月の経常黒字8998億円 アジア向け輸出持ち直す
財務省が8日発表した1月の国際収支速報によると、モノやサービス、配当、利子など海外との総合的な取引状況を示す経常収支は8998億円の黒字となった。前年同月の赤字から黒字に転じた。アジア向けや米国向けの輸出が持ち直し、貿易収支が黒字となったのが主因だ。
経常収支の黒字は12カ月連続。モノとサービスの取引状況を示す貿易・サービス収支も、前年同月の赤字から373億円の黒字に転じた。
このうち輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1972億円の黒字だった。輸出額は前年同月比40.6%増となり、米国向けの自動車やアジア向けの半導体などが持ち直した。輸入は7.1%増で、原油などの増加で15カ月ぶりのプラスに転じた。サービス収支は1599億円の赤字。貿易量の回復で輸送関連の収支が改善し、赤字幅が前年同月比24.7%縮小した。
2月の銀行貸出残高1.6%減 3カ月連続で減少
日銀が8日発表した2月の貸出・資金吸収動向によると、全国銀行の貸出残高(月中平均)は前年同月比1.6%減の400兆1664億円となった。減少は3カ月連続。金融危機の影響で銀行融資が大きく伸びた昨年2月の反動が出た。企業の資金需要が弱含んでいるのも響いた。
貸出残高の内訳をみると、都銀が3.3%減の206兆2903億円となり、4カ月連続で減った。地方銀行と第二地方銀行の合計は0.3%増の193兆8761億円で、59カ月連続の増加となった。2月末のコマーシャルペーパー(CP)引受残高は前年同月末比29.1%減の10兆4200億円。17カ月連続のマイナスとなった。
実質預金残高(手形や小切手を除き、譲渡性預金を含む。月中平均)は前年同月比2.9%増の532兆2843億円だった。調達した資金を法人預金に振り向ける企業が多く、高い伸びが続いている。
2月の街角景気、3カ月連続上昇 基調判断を上方修正
内閣府が8日発表した2月の景気ウオッチャー調査によると、景気の実感を示す「街角景気」の現状判断指数は前月に比べて3.3ポイント高い42.1となり、3カ月連続で上昇した。家電・自動車の売り上げが持ち直し、外国人観光客が増えたとの指摘も目立った。内閣府は基調判断を2カ月ぶりに上方修正したが、調査では今後の景気を見通すうえでトヨタ自動車のリコール(回収・無償修理)問題の行方を注視したいとの声も多かった。
調査は2月末に実施した。小売店主やメーカーの経営者ら約2千人が景況感を5段階で評価した。内閣府は基調判断を「厳しいながらも、下げ止まっている」とし、前月の「下げ止まっていたものの、引き続き弱い動き」から上向きに引き上げた。
現状判断指数は2009年10月の水準まで回復した。津村啓介・内閣府政務官は記者会見で「昨年末に広がった景気の二番底懸念が薄らぎつつある」との認識を示した。先行き判断指数も前月に比べ2.9ポイント高い44.8と3カ月連続で上昇した。

まず、経常収支の推移は下のグラフの通りです。青い折れ線で経常収支を、そのコンポーネントである貿易収支、サービス収支、所得収支、移転収支を棒グラフで、それぞれプロットしてあります。いずれも季節調整済みの系列で、左軸の単位は兆円です。先の景気拡大末期の2007年には及びませんが、経常収支は貿易収支とともに順調に回復を示しています。

経常収支の推移

次に、マネーストック統計のうち、貸出し先向けの銀行貸出しの推移が下のグラフに示されています。いずれも私が書いているので、上とよく似たグラフですが、前年同月比で貸出し残高の増減を折れ線でプロットし、棒グラフが法人向け、地方自治体向け、個人向け、主として海外のその他向け、中央政府向けに寄与度で分解してあります。グラフにはありませんが、昨年10-12月期以降、マネーストックの指標となっているM2やM3の伸び率が前年同月比で見てかなり低下して来ており、銀行貸出しも大きく減少し、引用した記事にもある通り、3か月連続の減少を記録しました。来週の日銀金融政策決定会合では、追加的な金融緩和策として新たなオペが検討されているとのウワサを聞きましたが、年度末に向けての資金供給で終わるのか、本格的な金融緩和を進めるのかに着目したいと私は考えています。

銀行貸出しの推移

最後に。景気ウォッチャー調査の結果は下のグラフの通りです。引き続き、エコカー減税・補助金や家電エコポイントなどに引っ張られて上昇を示しています。特に、2月は旧正月に伴うアジアからの観光客の増加が寄与したようです。基調判断が上方修正されたのは引用した記事の通りです。引き続き、消費者マインドの改善が続けば、2番底の可能性はかなり遠のき、踊り場的な景気の軟化も軽微で済む可能性が出て来ました。

景気ウォッチャー調査の推移

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