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2010年4月15日 (木)

OECD/DAC 統計に見る開発援助

昨日、経済協力開発機構 (OECD) から2009年の政府開発援助 (ODA) に関する OECD/DAC 統計が公表されています。OECD 加盟国からの ODA は2009年に実質で+0.7%増、変動の激しい債務救済 (debt relief) を除くと+6.8%増となります。この数字は、2010年までに250億ドルの ODA 増を目指したグレンイーグルズ・サミットの目標に合致しています。なお、DATA/OECD から引用したグラフは以下の通りです。上のパネルはネットの ODA 額、下はその国民所得比です。

Net Official Development Assistance in 2009

上のグラフから明らかな通り、我が国はネットの ODA は5番目なんですが、国民所得比では少ない方から3番目となっています。もちろん、国連ミレニアム目標の国民所得比0.7%には遠く及びません。

Pre- and post-crisis budget balances

もちろん、我が国は財政状況が著しく悪化している国のひとつであることは、OECD の Preparing fiscal consolidation から引用した上のグラフの通りです。しかし、無用の公共投資なんかよりも開発援助の方が世界経済の厚生を大いに高めると考えるエコノミストは私だけではないと信じたいと思います。

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