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2010年8月15日 (日)

100歳以上の不明高齢者やいずこに?

少し前から、奇っ怪な出来事として、高齢者、特に100歳以上の高齢者の所在が不明になっている例が報道されて来ました。発端は東京都足立区在住とされていた都内男性最高齢者103歳の男性の所在について、実は、30年ほど前から所在が不明であるという区役所の発表でした。メディアの調査によれば、全国で軽く200人を超える100歳以上高齢者の所在不明が発覚しています。取りあえず、最近目に付いたところで朝日新聞読売新聞から調査結果を引用すると以下の通りです。

都道府県別100歳以上所在不明者

両社で微妙に結果は異なりますが、全国合計で軽く200人を超えるという点と、兵庫県・大阪府・京都府のいわゆる京阪神に多いという点は共通しています。7月26日に厚生労働省から簡易生命表が発表されて、男性の平均寿命は79.59年、女性の平均寿命は86.44年と世界でも稀な長寿国であることを確認したところですが、ここまで高齢所在不明者が続出しては、「ホントかね?」という素朴な疑問も生じかねません。もちろん、100歳以上高齢者数は男性で5千人、女性で3万人、合わせて3万5千人を軽く超えていますので、報じられている範囲では大きな影響はないものと思いますが、中には家族が年金を受給しているケースもあるとの報道もあり、別の問題を生じている可能性も大いにあります。いずれにしても、専門外の私の目から見れば奇っ怪な出来事だという気がします。

私の祖母も昨年102歳で亡くなりました。1980年には1000人に満たなかった100歳以上人口なんですが、私の例を引くまでもなく、親戚や地域において周囲に100歳以上高齢者がいることは何の不思議でもない社会になりつつあります。この高齢化社会で、100歳以上の言わば超高齢者にこれだけの所在不明者が確認されているということは、一体、どういう意味なんでしょうか?

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