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2010年8月 9日 (月)

円高のダメージ受ける経常収支と強気を続ける景気ウォッチャー調査

本日、財務省から6月の国際収支統計が、また、内閣府から7月の景気ウォッチャー調査が、それぞれ発表されました。まず、いつもの日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

6月経常黒字、18.2%減の1兆471億円 上期は3年ぶり黒字増
財務省が9日発表した6月の国際収支(速報)は、経常黒字が1兆471億円と前年同月比18.2%減少した。所得収支の黒字が縮小したことが響き、2カ月連続で黒字幅が縮小した。
貿易・サービス黒字は35.4%増の6588億円。自動車や自動車関連部品、鉄鋼の輸出が好調で、原油など素材価格が上昇した輸入の伸びを上回った。
所得収支は46.0%減の4621億円の黒字。企業の海外子会社の業績不振や世界的な金利低下が響いた。財務省は「世界の金利状況、海外の企業収益が重要なファクターになっている」とみている。
同時に発表した2010年上半期(1-6月期)の経常黒字は前年同期比47.3%増の8兆5262億円。リーマン・ショック後の落ち込みの反動で、貿易黒字が大幅に拡大したことが寄与、上期としては3年ぶりに黒字幅が拡大した。輸出は39.6%増の31兆3864億円と増加額・増加率とも過去最大。輸入は25.1%増の27兆3262億円だった。
街角景気3カ月ぶり改善 7月、エアコンなど好調
先行きは3カ月連続悪化

内閣府が9日発表した7月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景気実感を示す現状判断指数は前月比2.3ポイント上昇の49.8と3カ月ぶりに改善した。猛暑の影響でエアコンや夏物衣料など季節商品の販売が好調だったことや、エコカー補助金終了前の環境対応車の駆け込み需要などが寄与し、家計関連や企業関連の指数が上昇した。
一方で、2-3カ月先の先行き判断指数は1.7ポイント低下の46.6と、3カ月連続で悪化。9月末に控えるエコカー補助金の終了が生産や雇用に与える影響を懸念する声や、輸出関連企業を中心に円高に慎重な姿勢をみせる声が多い。
内閣府は景気判断を、現状は改善が見られるが先行きに対する懸念は強いとして、5カ月連続で「厳しいながらも、持ち直しの動きがみられる」とした。
調査は景気に敏感な小売業関係者など2050人が対象。3カ月前と比べた現状や2-3カ月先の景気予想を「良い」から「悪い」まで5段階で評価してもらい、指数化する。今回の調査期間は7月25日から月末まで。

まず、国際収支のうちの経常収支の最近の動きは以下のグラフの通りです。青い折れ線が合計の経常収支、棒グラフは経常収支の内訳で、黒が貿易収支、緑がサービス収支、赤が所得収支、黄色が移転収支です。この1-3月期くらいまでは2008年年末から2009年年初にかけての Great Recession 期の大幅な落ち込みから順調に回復を続けていたんですが、5月くらいから変調を来たし始めているように見受けられます。ひとつは円高、もうひとつは海外経済の回復鈍化によるものと私は考えています。

経常収支の推移

次に、景気ウォッチャー調査結果のグラフは以下の通りです。赤い折れ線が現状判断DIで、水色は先行き判断DIです。影を付けた部分は景気後退局面です。引用した記事にもある通り、現状判断DIは3か月ぶりに上昇して再び50に肉薄しました。4-5月の天候不順を脱して、現状の国民のマインドは再び上昇しているようですが、先行き判断DIが低下しつつあります。現状については昨年よりやや増加したボーナスに、先行きについては株価に、それぞれ反応している可能性があると私は受け止めています。

景気ウォッチャー調査の推移

今日は日銀からマネーストック統計も発表されましたが、世間の注目は金融政策決定会合でしょう。統計の方は割愛します。

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