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2010年8月 7日 (土)

期待外れに終わった米国雇用統計のグラフィックス

昨日、米国政府の労働省から7月の米国雇用統計が発表されました。ヘッドラインとなる非農業部門の雇用者数は前月に比べて▲131千人の減少、ただし、米国センサスに伴う政府臨時職員の雇用終了が主因のため、民間で見ると71千人の増加となりました。失業率は9.5%で前月と変わりありません。いずれも季節調整済の系列です。まず、New York Times のサイトから記事を最初の3パラだけ引用すると以下の通りです。

U.S. Lost 131,000 Jobs as Governments Cut Back
With the departure of thousands of temporary Census workers and thousands more let go by state and local governments, businesses could not rescue the American labor market in July.
Over all, the nation lost 131,000 jobs last month, according to the Department of Labor, which also said that June was far weaker than previously indicated.
Private employers added 71,000 jobs last month, but those figures were overtaken by the 143,000 cut as the Census wound down. It is also about half the number that economists say is needed to simply accommodate population growth, so the tepid job increases cannot begin to plug the hole created by the loss of more than eight million jobs during the recession. The unemployment rate, in fact, remained stuck at 9.5 percent in July.

次に、いつもの米国雇用統計のグラフは以下の通りです。上のパネルは非農業部門の雇用者数の前月比増減です。赤い折れ線が非農業部門全体、水色が民間部門です。下のパネルは失業率です。いずれも季節調整済の系列で、影を付けた部分は景気後退期なんですが、直近の米国景気の谷は2009年6月と仮置きしています。

米国雇用統計の推移

引用した記事にもある通り、景気の谷からほぼ1年を経過しているにもかかわらず、雇用の回復はかなり緩慢です。これを詳しく見ると、以下のグラフの通りです。米国労働省の民間部門雇用者の増減とADP統計を比較しています。2008年末から2009年初にかけて、何か月か連続で数十万人の減少を記録しているんですが、最近の民間雇用の増加は月単位で10万人ほどです。

米国雇用統計の比較

最後に、このブログの特徴ですが、New York TimesBusiness Day のサイトにアップしてあった、すなわち、今は消えていますが、フラッシュに直リンしています。

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