米国雇用統計のグラフィックス
昨日、米国労働省から8月の米国雇用統計が発表されました。ヘッドラインとなる非農業部門雇用者数は季節調整済みの前月差で▲54千人の減少となりましたが、センサスに伴う政府臨時職員の減少が大きく、このうちの民間部門は+67千人増となりました。しかし、失業率は0.1%ポイント上昇して9.6%を記録しています。基本的に、米国雇用の回復は思わしくないんですが、8月の統計については市場の事前コンセンサスを上回った、ということで株価なんかは上げているようです。週末ですので、簡単に取り上げておきます。まず、いつもの New York Times のサイトから記事を最初の4パラだけ引用すると以下の通りです。
Private Sector in U.S. Added More Jobs Over the Summer
American businesses added more jobs in the last three months than originally estimated, but the wheels of the economic recovery are still spinning in place.
The private sector added 67,000 jobs in August, according to the Labor Department. That was higher than consensus forecasts, and the government upwardly revised its numbers for June and July, suggesting that job creation was slightly stronger over the summer than originally reported.
But the continuing wind-down of the 2010 Census, as well as state and local government layoffs, led to an overall loss of 54,000 jobs in August.
With businesses adding about half the number of positions needed simply to accommodate population growth - much less dent the ranks of the jobless - the unemployment rate ticked up to 9.6 percent, from 9.5 percent.
続いて、これまた、いつものグラフは以下の通りです。上のパネルは非農業部門雇用者数の前月差増減とそのうちの民間部門です。前者が赤の折れ線で、後者は水色です。下のパネルの緑色の折れ線は失業率です。上下のパネルに共通して、計数はすべて季節調整済の系列で、影をつけた部分は景気後退期なんですが、直近の米国景気の谷は昨年2009年6月と仮置きしています。
最後に、私のこのブログの特徴として、ヨソさまのフラッシュに直リンするんですが、今月はいつもの New York Times のブログ・サイトのひとつである Economix Blog にリンクしてあります。雇用統計だけでなく、米国の最新経済指標が幅広く取り入れられています。
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