来週発表の日銀短観の予想やいかに?
来週9月29日の発表を前に、各シンクタンクや金融機関などから9月調査の日銀短観予想が出そろいました。いつもの通り、顧客向けのニューズレターなどのクローズな形で届くものは別にして、ネット上でオープンに公開されているリポートに限って取りまとめると下の表の通りです。ヘッドラインは私の趣味でリポートから特徴的な文言を選択しました。今回は可能な範囲で先行きに関する見方を取ったつもりですが、より詳細な情報にご興味ある向きは左側の機関名にリンクを張ってあります。リンクが切れていなければ、pdf 形式のリポートがダウンロード出来ると思います。"pdf" が何のことか分からない人は諦めるしかないんですが、もしも、このブログの管理人を信頼しているんであれば、あくまで自己責任でクリックしてみましょう。本人が知らないうちに Acrobat Reader がインストールしてあって、別画面が開いてリポートが読めるかもしれません。
| 機関名 | 大企業製造業 大企業非製造業 <設備投資計画> | ヘッドライン |
| 6月調査実績 | +1 ▲5 <+4.4> | n.a. |
| 日本総研 | +8 0 <+5.0> | 先行き見通しDIは、大企業製造業で今回調査対比▲6ポイントと、5四半期ぶりの悪化に転じる見通し |
| みずほ総研 | +8 ▲2 <+> | 先行きについては、エコカー補助金の終了を受けて自動車のDIが大きく低下する可能性 |
| ニッセイ基礎研 | +9 ▲2 <+4.0> | 製造業を中心に先行きに対してかなり悲観的な見方が強まる |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所 | +8 ▲1 <+> | 先行きについては、世界経済の弱含みへの警戒感が根強いほか、企業の想定以上の円高進行もあり、慎重な見方 |
| 第一生命経済研 | +3 ▲3 <+4.1> | 今回の短観は、円高の影響を相対的に評価し、景気回復を確認する有力な材料 |
| 三菱総研 | +8 ▲2 <+4.1> | 海外での需要の伸びが鈍化していることに加え、円高による収益圧迫も相まって、製造業を中心に企業の経営環境の先行きには不透明感 |
| 三菱UFJリサーチ&コンサルティング | +6 ▲2 <+4.9> | 先行きの業況判断DIは2ポイント低下と、慎重姿勢がかなり強まる |
| みずほ証券リサーチ&コンサルティング | +7 ▲2 <+4.5> | 円高圧力の強まりや海外経済の不透明感、エコカー補助金の終了といった政策効果の一巡後の動向などから、先行きについては慎重な姿勢が強まる |
| 富士通総研 | +7 ▲1 <+5.1> | 秋以降は、世界経済の回復ペースの鈍化に加え、エコカー補助金の打ち切りに伴う自動車の生産調整などに直面し、日本経済は軽い踊り場に入る |
| 伊藤忠商事 | +2 ▲3 <+> | 円高懸念や世界的な先行きに対する不透明感、エコポイント及びエコカー補助金終了後に対する警戒感などを反映して、先行きDIは輸出比率の高い加工組立製造業を中心に全ての規模・業種で大幅な悪化 |
見れば分かると思いますが、大企業の製造業及び非製造業の業況判断DIと大企業全産業の2010年度設備投資計画の前年度比です。後者について、発表機関により微妙にベースが異なるものについては数字を上げずに方向性だけをプラスかマイナスかで示してあります。なお、表には先行きの業況判断DIが含まれていませんが、すべての機関について、ヘッドラインとなる大企業製造業の業況判断DIは9月調査をピークにして、12月の先行きは低下する方向であると予想しています。ただし、大企業非製造業については横ばいないし若干の改善と見込む機関が2-3ありました。製造業では、エコカー減税の終了や円高と世界経済の減速に伴う輸出の伸びの鈍化をマイナス要因と見込んでいます。また、大企業全産業の設備投資計画は微妙なところだろうという気がします。例えば、上の表に収録した10機関のうち、上方修正が7機関、下方修正が3機関となっています。

最後に、企業のマインドに影響を与える為替相場なんですが、今日の午後一番に9月15日に続いて市場介入があったんではないかとウワサされています。上のグラフは日経新聞のサイトから引用している今日の円ドル相場なんですが、午後1時過ぎにポンと跳ねているのが見て取れます。ただし、その後は急速に介入があったと推測される前の水準に回帰し、7時過ぎには逆に円高に振れてしまっています。
| 固定リンク


コメント