スポーツの秋に考えるスポーツ市場の規模やいかに?
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我が阪神タイガースが日本シリーズの出場を逃して、私にとっての今年のプロ野球は終了したんですが、今年はサッカーのワールドカップもありましたし、ウィンター・スポーツの季節もそろそろ始まり、食欲や読書とともにスポーツの秋が深まって来ています。
ということで、今夜はスポーツ市場について、三菱UFJリサーチ&コンサルティングとマクロミルの共同調査に基づく「【速報】2010年スポーツマーケティング基礎調査」を取り上げたいと思います。10月18日に発表されています。両社のリポートのリファランス先は以下の通りです。会社のロゴなどを除いて、ほぼ同じ内容ではないかと思いますが、厳密なチェックはしていません。以下に取り上げるグラフなどはマクロミルのリポートから引用しています。なお、より詳細なリポートは来月に売り出されるようにアナウンスされています。
まず、日常生活におけるスポーツの位置づけは以下のグラフの通りです。リポートの p.3 図表1から引用しています。一番下をはっている紺色の折れ線が「することも見ることも、大きな位置付けを占めている」、次の緑色が「見ることよりもすることのほうが、大きな位置付けを占めている」、青が「することよりも見ることのほうが、大きな位置付けを占めている」、昨年から青を追い抜いたピンクが「することも見ることも、大きな位置付けではない」ということになっています。まあ、こんなもんですかね、という感じです。
ということで、リポートのメインとなるスポーツ市場規模なんですが、スポーツ用品の購入、スポーツ施設利用・会費・スクール料、スポーツのスタジアム観戦など、過去1年間のスポーツ活動への参加にかかる支出を対象としたスポーツ参加市場規模は2010年で3兆3,476億円と推計されていて、景気が拡大局面にありかつワールドカップ開催年であるにもかかわらず、前年からかなり減少しています。内訳は以下の表の通りです。リポートの p.3 図表2から引用しています。
年間平均支出額 (前年比) | 2010年市場規模 (2009年) | |
スタジアム観戦市場 | 28,538円 (+16.6%) | 5,917億円 (5,639億円) |
用品購入市場 | 33,581円 (▲9.6%) | 1兆2,107億円 (1兆4,749億円) |
施設利用・会費市場 | 55,249円 (▲13.6%) | 1兆5,452億円 (1兆9,926億円) |
市場規模の合計 | n.a. | 3兆3,476億円 (4兆314億円) |
「最も好きなスポーツ」と「よく観るスポーツ」のトップはともに野球で2位はサッカーです。しかし、昨年から今年にかけて、野球は落ちて来ている一方でサッカーは増加しており、そのうちに逆転するかもしれません。また、この両スポーツのプロ・チームのファンについて、プロ野球ファン人口を推計すると3,353万人と昨年比▲427万人減となった一方で、Jリーグファン人口は1,521万人と推計されており、これまた昨年から▲127万人減少しています。野球とサッカーのファン人口の開きはまだまだ大きいと言わざるを得ません。なお、このプロ野球ファン3,353万人の内訳は以下の通りです。我が阪神タイガースは800万人を超えるファンがいると推計されています。p.6 図表8から引用しています。
プロ野球チーム | ファン人口 |
読売ジャイアンツ | 851万人 |
阪神タイガース | 829万人 |
中日ドラゴンズ | 318万人 |
福岡ソフトバンクホークス | 272万人 |
東北楽天ゴールデンイーグルス | 249万人 |
これらのほかに、今年のトピックとして、登山やサッカーのワールドカップに関する調査結果の概要も含まれています。ご興味ある方は、最初の方の三菱UFJリサーチ&コンサルティングまたはマクロミルのリンク先からリポートをご覧ください。
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