来週発表される2010年10-12月期GDPのマイナス成長の後はどうなるのか?
内閣府による来週月曜日2月14日の発表を前に、GDP統計1次速報に必要な経済指標がほぼ出尽くし、各シンクタンクや金融機関などから2010年10-12月期の1次QE予想が出そろいました。いつもの通り、顧客向けのニューズレターなどのクローズな形で届くものは別にして、ネット上でオープンに公開されているリポートに限って取りまとめると下の表の通りです。ヘッドラインは私の趣味でリポートから特徴的な文言を選択しました。可能な範囲で今年1-3月期以降に関する見方を取ったつもりです。より詳細な情報にご興味ある向きは左側の機関名にリンクを張ってあります。リンクが切れていなければ、pdf 形式のリポートがダウンロード出来ると思います。"pdf" が何のことか分からない人は諦めるしかないんですが、もしも、このブログの管理人を信頼しているんであれば、あくまで自己責任でクリックしてみましょう。本人が知らないうちに Acrobat Reader がインストールしてあって、別画面か別タブが開いてリポートが読めるかもしれません。
| 機関名 | 実質GDP成長率 (前期比年率) | ヘッドライン |
| 日本総研 | ▲0.2% (▲0.8%) | ①エコカー補助金終了に伴う自動車の押し下げ影響の弱まり、②新興国需要の堅調、などの点を踏まえれば、1-3月期は再びプラス成長となる見込み |
| みずほ総研 | ▲0.7% (▲2.6%) | 11-3月期は、自動車販売減の影響が薄れる個人消費がプラスに転じるほか、米中経済の堅調やIT関連財の在庫調整進展を背景に輸出も持ち直し、小幅のプラス成長に戻るとみられる |
| ニッセイ基礎研 | ▲0.4% (▲1.7%) | 2011年1-3月期は、海外経済の回復を背景とした輸出の増加や、自動車、たばこの反動減一巡に伴う民間消費の持ち直しなどから、再びプラス成長となることが予想される |
| 第一生命経済研 | ▲0.6% (▲2.5%) | 2010年10-12月期の大幅マイナス成長は、あくまで過去の統計として認識されるとみられ、マイナス幅の大きさの割には悪材料視されない可能性が高そう |
| 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | +▲0.5% (▲1.9%) | 乗用車販売や輸出は持ち直しており、11年1-3月期はプラス成長の公算大 |
| 三菱UFJリサーチ&コンサルティング | ▲0.8% (▲3.1%) | 5四半期ぶりにマイナス成長 |
| 三菱総研 | ▲0.4% (▲1.4%) | 5四半期ぶりのマイナス成長であるが、政策効果等に引き上げられた高成長の反動という面が大きく、景気の「後退」を意味するものではない |
| みずほ証券リサーチ&コンサルティング | ▲0.8% (▲3.0%) | 1-3月期には再びプラス成長に転じる可能性が高い |
| 伊藤忠商事 | ▲0.5% (▲2.1%) | 輸出反転のプラス寄与を個人消費の落ち込みが上回り、日本経済は1-3月期もマイナス成長を余儀なくされる可能性が高い。良くてゼロ成長だろう |
要するに、各機関とも昨年2010年10-12月期はマイナス成長であったと断じています。ほとんどのエコノミストのコンセンサスであろうと私は受け止めています。そして、これまた多くのエコノミストに共通して、今年2011年1-3月期は輸出増などに支えられたプラス成長を見込んでいます。しかし、私と同じで唯一マイナス成長を見込むのが伊藤忠商事です。1-3月期は現時点で半分も過ぎておらず、決定的な判断はつきかねますが、私は2四半期連続でマイナス成長の確率の方が高いと予想しています。理由は個人消費のマイナス寄与が輸出を上回るからですが、私はこれに加えて公共投資がこの1-3月期の時期にその昔ほど出ない構造に変化してしまったこともマイナス成長の根拠のひとつとして上げられると考えています。
いずれにせよ、第一生命経済研究所のヘッドラインにある通り、10-12月期はマイナス成長ですが、発表された瞬間に「過去の数字」の扱いとなります。ホントに今年1-3月期の成長率がプラスなのかどうかは興味あるところです。私は直観的にマイナスと踏んでいますが、今後の推移を見守りたいと思います。
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