エリック・クラプトンのギターを聞く
急に思い立って、エリック・クラプトンのギターが聞きたくなり、図書館で Cream Royal Albert Hall Reunion Live 2005 を借りて来ました。1968年に解散したクリームが2005年に再結成された時のライブ盤で、ジャケットは上の画像の通りです。ギターのクラプトン以外も、ベースのジャック・ブルースとドラムスのジンジャー・ベイカーの2人ですから、37年振りの再結成とはいえオリジナルメンバーです。この年齢になって聞くと、Crossroads や Spoonful などの昔ながらのブルースが耳に残ります。クラプトンを思い出したのは、言うまでもなく、某近隣国の後継者有力候補がシンガポールまでコンサートを聞きに行って写真に撮られた、との報道を見たからです。区立図書館に行けばCDは無料で貸してくれますし、もちろん、コンサートでもクラプトンのギターを聞ける国に生まれた幸せを感じます。
クラプトンやジミ・ヘンドリックスあたりからワウを入れた独特のブルース・ギターのスタイルが確立したように思いますが、このワウペダルはジャズでもマイルス・デイビスなどが使っていたりしました。いずれにせよ、私はジャズを聞きますので、ロックやブルースのギタリストはジャズ・ギタリストのものすごいテクニックにはかないません。晩年のウェス・モンゴメリーは少し違う方向に行きましたが、ジョー・パスやジム・ホールなどの流れるようなメロディラインと同列で比較するのは困難です。
クリームやその後のヨーロピアンなヘビーロック、例えば、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ピンク・フロイド、ジェフ・ベック・グループなどは米国のジミ・ヘンドリックスや、別の流れと私が考えているビートルスやローリング・ストーンズなどとともに、私よりも10年ほど早く生まれたベビーブーマーの世代、日本で言えば終戦直後生まれの団塊の世代のアイドルといえます。国内では、いわゆるグループ・サウンズの時代です。団塊の世代に比べて、これらの音楽を楽しむには私は少し遅れて生まれてしまったようです。
以下は、You Tube にアップされていた Crossroads を熱唱するクラプトンの動画です。2005年のロイヤル・アルバート・ホールでのクリーム再結成の際の録画である旨が表示されています。なぜか、表示はスペイン語です。
私のホームグラウンドはジャズですので、クラプトンのギターはやや皮下脂肪の張ったおなかに響く気がして、何となく、この後にエディ・ヒギンズのピアノで口直しならぬ、「耳直し」してしまいました。
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