巨大地震の日に徒歩で自宅に帰宅する
久し振りにものすごい地震でした。マグニチュード8.8は我が国の経験した地震としては史上最大級でしょう。なお、上の各地の震度は朝日新聞のサイトから引用しています。今日の午後、私は職場を離れて慶応大学の三田キャンパスで開催されたパネルデータ研究に関するシンポジウムに参加し、フロアから発表を聞いていたんですが、さすがに、やや年季の入った校舎で何度もあれだけ揺れるとほとんどの聴衆は外に避難しました。交通機関がバスを別にして電車は動いていませんので、役所に戻ることもかなわず、止むなく私は歩いて青山の自宅に帰宅せざるを得ませんでした。今日いっぱいくらいは電車は動かないように報じられています。他方、私が帰宅した後に、官房長官から職場待機がかかったとの報道があり、たまたまとは言え、自宅に帰宅できたのがよかったと言うべきか、どうなのか、やや悩ましいところです。
帰宅した時には、おにいちゃんがテレビを見て、下の子がネットで情報を収集しつつ、女房が避難の準備を進めていました。お風呂のバスタブに水を張って水を確保し、食料をおにいちゃんのリュックに詰め込んで、毛布を押入れから取り出して持ち出せるようにし、もちろん、玄関も含めて家のすべてのドアを開け放っていました。私と女房はジャカルタで子育てしましたから、何らかの危険に対処して避難する能力はそれなりに海外生活で鍛えられています。夜になって、我が家では自主的に緊急避難体制を解除しました。
それにしても、この緊急時に携帯電話を含めて電話がほとんど通じませんでした。自宅も職場も歩いている1時間ほどの間、全く連絡不通に陥りました。ようやく帰宅して固定電話が使えるようになったら、名古屋の叔父からのんびりと間延びした電話がかかってきたりしました。職場に連絡が取れたのは幸いでしたが、イザと言う時に余り携帯電話は頼りにならないものだと実感しました。
最後になりましたが、被災された方々には早くの復旧を祈念しております。
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