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2011年5月29日 (日)

高嶋哲夫『首都感染』(講談社) を読む

高嶋哲夫『首都感染』(講談社)

高嶋哲夫さんの『首都感染』(講談社) を読みました。H5N1型の強毒性新型インフルエンザが中国から世界に伝染した際、東京を封鎖するという近未来SF小説です。まず、出版社のサイトからあらすじを引用すると以下の通りです。

内容紹介
東京を封鎖せよ!
致死率60%新型インフルエンザ出現
講談社創業100周年記念出版

20xx年、中国でサッカー・ワールドカップが開催された。しかし、熱狂するスタジアムから遠く離れた雲南省で、致死率60%の強毒性新型インフルエンザが出現。中国当局による必死の封じ込めも破綻し、恐怖のウイルスが世界に、そして日本へと向かった。インフルエンザ・パンデミック(世界的大流行)阻止のため、政府対策本部のアドバイザー・元WHOの優司は空港での検疫を徹底させるが、ついに都内にも患者が発生。総理の瀬戸崎は空前絶後の"東京封鎖作戦"を決断した。

面白い小説です。将来のある時点で中国でサッカーのワールドカップ開催中に、中国南部で致死率60%のH5N1型強毒性新型インフルエンザが発生した、という設定で、まず、我が日本は水際でこれを食い止めようと努力しますが、そんなことが出来るわけもなく、東京及び国際空港のある名古屋・大阪・福岡で患者が発生し、結局、東京を封鎖するというストーリーです。もちろん、ハッピーエンドで終わりがちな小説ですから、我が日本は新型インフルエンザの封じ込めに成功し、米国から1ケタ、中国から2ケタ少ない死者数でパンデミックを乗り切る、という結末となっています。ネタバレかもしれませんが、軽く想像されるところでしょう。
人物のキャラはくっきりとよく書けています。しかし、あり得ないくらいに日本がインフルエンザ封じ込めに成功するような設定になっています。総理大臣の息子がWHOのメディカル・オフィサーを辞めて国内に帰国しており、厚生労働大臣も一家そろってのお付き合いがあり、世界的な新型インフルエンザのパンデミックが始まってからは、次々とワクチンやタミフルやリレンザを上回る強力な抗インフルエンザ薬が東京の封鎖地域内で開発・実用化される、というのは出来過ぎです。

パンデミックのストーリーは小説よりも映画の方が迫力ありそうです。感染が広がるシミュレーション画面などは小説では表現力が限られます。しかし残念ながら、私はその昔にダスティン・ホフマン主演でエボラ出血熱を扱った「アウトブレイク」を見ただけで、最近の「感染列島」は見ていません。

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