東京国立近代美術館の岡本太郎展に行く
今日は、混雑を承知の上で早めに出かけて、竹橋近くの国立近代美術館でこの日曜日まで開催されている岡本太郎展を鑑賞して来ました。生誕100年記念です。
ものすごい人出でした。私も十分に意識して開館の10時にかなりの余裕を持って着いたんですが、すでにチケット販売のブースは長蛇の列をなしており、展覧会は始まっていました。私は前売券を買ってありましたので、チケットを握りしめてすぐに会場に飛び込みました。なお、会場脇のガシャポンを売っているところにも長蛇の列が出来ていました。
岡本太郎画伯といえば、我が家のある青山とは縁が深く、我が家の子供達の卒業した小学校に入学しています。もっとも、すぐに学校を移って慶応幼稚舎が長いことはよく知られた通りです。作品もいくつかあり、国連大学というか、こどもの城の前には「こどもの樹」のオブジェがありますし、渋谷駅のマークシティ前には「明日の神話」があります。最近の原発事故に imspire されたのかどうか、イタズラ書きされたと報じられていました。私は昨日見に行ったんですが、警備員さんが警戒していました。もちろん、我が家からほど近い南青山6丁目に岡本太郎記念館があります。青山とは関係なく、私は子供のころに大阪万博に行って「太陽の塔」を見て、それ以前に新聞やテレビで見知っていたハズなんですが、それでも、やや軽いショックを受けた記憶があります。
なお、展覧会の構成は以下の通りです。プロローグとエピローグを入れて全部で9章構成となっていて、それぞれにていねいな解説があります。なぜか、「対決」は赤い字で表示されています。なお、岡本太郎展のサイトには作品リストが pdf ファイルでアップしてあります。ご参考まで。
- プロローグ ノン!
- 第1章 ピカソとの対決/パリ時代
- 第2章 「きれいな」芸術との対決/対極主義
- 第3章 「わび・さび」との対決/日本再発見
- 第4章 「人類の進歩と調和」との対決/大阪万博
- 第5章 戦争との対決/明日の神話
- 第6章 消費社会との対決/パブリックアート、デザイン、マスメディア
- 第7章 岡本太郎との対決
- エピローグ 受け継がれる岡本太郎の精神
上の構成にある通り、時代を追って岡本作品の流れを把握できるようになっている上に、平面作品と立体作品のバランスもよく、「明日の神話」や「太陽の塔」といった知名度の高い作品のミニチュアもあり、何といっても、日本を代表する世界的な芸術家の生誕100年を祝って母国の首都で開催されている展覧会ですから、多くの作品が展示され解説なども十分で、すばらしい展覧会に仕上がっています。私は音声ガイドは利用しませんでしたが、図録は買い求めました。残り日数わずかな開催ですが、まだ間に合いますので多くの方にオススメします。
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