映画「プリンセス・トヨトミ」を見に行く
今日は朝から雨が降っていてお天気が冴えなかったものですから、室内競技に的を絞り映画「プリンセス・トヨトミ」を見に行きました。先日5月15日付けのエントリーで取り上げた万城目学さん原作の『プリンセス・トヨトミ』を映画化した同タイトルの劇場版映画です。上のポスターにある通り5月28日の封切りです。ポスターの上段と下段真ん中は会計検査院のキャスト、下段の真ん中以外は大阪のキャストです。
決して原作に忠実に作られている映画とはいえないかもしれませんが、当然ながら、豊臣家の末裔のプリンセスを大阪を上げて守るシステムが出来ている、という点に関しては決して外せるわけではありません。会計検査院のキャストの鳥居役とゲーンズデール役の男女が逆だったりしますが、それはそれなりに楽しめます。さらに、大阪城地下の国会議事堂に延びる赤じゅうたんとか、大阪府庁に集う大量の中年男性とか、映画ならではの画像の迫力は感じられました。ただし、難点が3点あります。第1に、撃たれるのが真田ではなく松平に設定されています。これでは、「父の言葉」という観点ではなく、単に暴力に屈したとも取られてしまう恐れがあります。第2に、ラストに蜂須賀組の組長が中学校の校門前にベンツを乗り付け、息子とともに頭を坊主にして土下座して詫びるシーンは抜かして欲しくなかった気がします。第3に、小説と映画の大きな差は画像だけでなく音楽にもあります。エンディングを含めて音楽がゆったりしたリラックス調のものではなく緊張感あふれる曲であったら、もっと効果的だった気もします。でも、これらの難点を含めても素晴らしい映画に仕上がっていたように私は受け止めています。
昨年暮れから今年前半は、よく映画を見ている気がします。家族で見に行ったハリー・ポッターや名探偵コナンのシリーズを別にしても、「武士の家計簿」、「白夜行」、「まほろ駅前多田便利軒」に加えて、この「プリンセス・トヨトミ」も鑑賞していたりして、単なる偶然ながら、ほぼ毎月1本のペースを堅持しているような気がします。
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