お釣りの手渡し
カラバッジオの「女占い師」 La Diseuse de bonne aventure と題された絵です。よく似た絵は別にもありますが、上の画像はルーブル美術館所蔵で、所蔵元のルーブル美術館のサイトから引用しています。ジプシーの女占い師が手相を見るフリをして指輪を抜き取ろうとしている構図です。同じ意匠で同じタイトルの絵はローマのカピトリーノ美術館に所蔵されていますし、カラバッジオの作品ではテキサスのキンベル美術館に収められている「トランプ詐欺師」という絵も有名です。
買い物の後にお釣りを手渡しする場合がありますが、基本的に、私はお盆に置いてお金を渡し、お釣りをもらう時にもお盆に置いてもらうようにしています。日本の場合、お釣りを手渡ししようとされるケースも多いんですが、その場合は、上のカラバッジオの絵を思い出してしまいます。客の目の前で紙幣の枚数を確認するのがデフォルトになった気がしますが、私はお盆に置いてもらってから自分で数えます。エレベーター乗降の際ののレディー・ファーストとともに文化の違いを感じます。
今週後半はとっても軽いエントリーを続けています。なお、すでに広く報じられた通り、芥川賞は該当なしでした。
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