国立新美術館でワシントン・ナショナルギャラリー展を鑑賞する
今日は午後から近場のお出かけで、六本木にある国立新美術館で開催されているワシントン・ナショナルギャラリー展を鑑賞に行きました。米国の首都ワシントンにあるナショナルギャラリーの印象派とポスト印象派のコレクションです。なお、しばしば「後期印象派」と称されることもありますが、ポスターなどで「ポスト印象派」と表現されており、私もこの表現が100%正しいと信じていますので、私のブログでも「後期印象派」ではなく、「ポスト印象派」と表記したいと思います。それから、上のポスターにもある通り、うたい文句は「これを見ずに印象派は語れない」ということになっています。上のポスターの絵は印象派からマネの「鉄道」ですし、引用はしませんでしたが、もう一枚のポスターはポスト印象派からゴッホの「自画像」が取られています。
一応、連邦準備制度理事会 (FED) のリサーチ・アシスタントの経験もある国際派エコノミストを自称する私から解説を加えておきますと、ワシントンDCにあるナショナル・ギャラリーは、いわゆる「モール」と呼ばれる国会議事堂から西に延びる通りに面して、著名なスミソニアン博物館などと同じ一角に位置していると考えて差し支えありません。私の記憶に従えば、印象派というよりもポスト印象派、特にセザンヌのコレクションで有名だと多くの米国人、というか、FEDのエコノミストは考えていたようで、私のワシントン滞在中、そのようにFEDの同僚からオススメされたと覚えています。もっとも、私の語学力で理解できた範囲のお話です。
今回の展覧会では以下の4つのブロックで構成されています。私の知りうる範囲での美術史に実によく合致していると感じました。
- 印象派登場まで
- 印象派
- 紙の上の印象派
- ポスト印象派以降
「印象派登場まで」では、バルビゾン派と呼ばれることもあるコローや、マネ、バジール、ブーダンなど、「印象派」の章ではピサロ、ドガ、モネ、モリゾ、ルノワール、カサットなど、「紙の上の印象派」は油彩ではなくリトグラフやエッチングなどで飛ばして、最後の賞である「ポスト印象派以降」ではセザンヌとゴッホを中心にスーラやロートレックなどと、かなり網羅的なコレクションです。「これを見ずに印象派は語れない」とまで言い切る自信はありませんが、少なくとも私のように印象派に興味ある向きは是非とも見ておいた方がよいと感じました。
上の写真の国立新美術館の青山霊園方面への出口にあったポスターです。誠についでながら、国立新美術館の警備員さんは私が自転車で行くと、必ず持ち場を離れて公道まで寄って来て、ご本人が称するところの「ご案内」をしていただくんですが、ウザいと私は感じています。歩行者には何ら「ご案内」はしていないようなんですが、自転車には必ず「ご案内」があります。国立新美術館に自転車で行く人はそれほど多くないんでしょうが、気をつけた方がいいです。
それから、下の写真はメディアなどで少し話題になりましたが、六本木に出来た Mercedes-Benz Connection というショールームというか、downstairs と称する1階が自動車の展示とカフェ、upstairs と称する2階がレストランになっている建物にあるオブジェなのか、未来の自動車なのか、よく分かりません。場所は東京ミッドタウンから外苑東通りをはさんで真向かいです。メルセデス・ベンツのグッズも販売しています。来年12月までの18か月限定だそうです。ご興味ある方はお早めに。
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