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2011年9月23日 (金)

今年のノーベル経済学賞のゆくえやいかに?

Nobel Medal

9月も終わりに近づき、そろそろノーベル賞発表の季節になりました。10月3日の週から発表が始まります。昨年のノーベル経済学賞は、労働経済学におけるサーチ理論への貢献に対して、ダイアモンド教授、モーテンセン教授、ピサリデス教授に授賞されましたが、今年は誰が栄冠に輝くんでしょうか。10月10日の午後に発表される予定です。例年の通り、トムソン・ロイターでは一昨日9月21日に科学分野のノーベル賞受賞者の予想を「引用栄誉賞」という形で発表しています。秋分の日でお休みの今日は、軽い話題ということで取り上げたいと思います。まず、トムソン・ロイターのサイトから「引用栄誉賞」受賞者を引用すると以下の通りです。

Thomson Reuters Predicts Citation Laureates
Economics

Douglas W. Diamond
Merton H. Miller Distinguished Service Professor of Finance, Graduate School of Business, University of Chicago, Chicago, IL USA
For his analysis of financial intermediation and monitoring

Anne O. KruegerProfessor of International Economics, Paul H. Nitze School of Advanced International Studies, Johns Hopkins University, Washington, DC USA
-and-
Gordon Tullock
Professor Emeritus of Law and Economics, George Mason University School of Law, Arlington, VA USA
For their description of rent-seeking behavior and its implications

Jerry A. Hausman
John and Jennie S. MacDonald Professor, Department of Economics, Massachusetts Institute of Technology, Cambridge, MA USA
-and-
Halbert L. White, Jr.
Chancellor's Associates Distinguished Professor of Economics, Department of Economics, University of California San Diego, La Jolla, CA USA
For their contributions to econometrics, specifically the Hausman specification test and the White standard errors test

なお、どうでもいい点ですが、2点ほど注意しておくと、第1に、昨年受賞したダイヤモンド教授のファーストネームは「ピーター」で、今年のトムソン・ロイター「引用栄誉賞」筆頭のダイアモンド教授は「ダグラス」ですから、当然ながら別人です。第2に、トムソン・ロイターの日本語サイトでは、ダイアモンド教授が第1グループであるのは英語のサイトと同じなんですが、第2グループは英語サイトがハウスマン教授とホワイト教授であるのに対して、日本語サイトではクルーガー教授とタロック教授が第2グループにおかれています。この異同の理由は不明です。
また、昨年はこのトムソン・ロイターのノーベル経済学賞候補に日本人の清滝教授が名を連ねていて大いに注目され、実は、私のところにまで新聞記者さんが取材に来たほどだったんですが、今年、トムソン・ロイターは物理学分野で東北大学の大野英男教授をノミネートしています。いくつかのメディアでも注目されているところです。私はまったく専門分野が違うので評価できません。悪しからず。
かなり細分化された経済学の分野ですから、私も専門の時系列分析や景気変動以外の分野は必ずしも評価できません。今世紀に入ってからのノーベル経済学賞の受賞者を見渡しても、2001年の情報の非対称性、2002年の実験経済学、2003年の時系列分析、2004年のリアル・ビジネス・サイクル理論、2005年のゲーム理論、2006年のフェルプス教授の自然失業率くらいまではなんとか分からないでもありませんが、2007年のメカニズム・デザインになると一気に理解が怪しくなりました。2008年のクルーグマン教授はともかく、2009年の2人のカップリングは奇妙に見えましたし、昨年のサーチ理論もミクロ経済学の専門外ということで、予想もしませんでした。今年のノーベル経済学賞は、私なりの予想として、開発経済学のフランケル教授とサックス教授を上げておきたいと思います。

最後に、経済学賞を別にすれば、私のノーベル賞に対する興味は、今年こそ村上春樹さんがノーベル文学賞を受賞するんではないか、という1点に尽きます。

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