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2011年10月 7日 (金)

景気の先行きやいかに?

本日午後、内閣府から8月の景気動向指数が発表されました。前月比で見て、CI一致指数は小幅に上昇しましたが、先行指数はマイナスを記録しました。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

8月の景気一致CI、2カ月ぶり上昇 先行は4カ月ぶり低下
内閣府が7日発表した8月の景気動向指数(CI、2005年=100、速報)は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.3ポイント上昇の107.4だった。2カ月ぶりに上昇した。自動車などの輸送機械工業や鉄鋼関連などの生産の増加が指数を押し上げた。新規求人が増加した有効求人倍率や液化天然ガス(LNG)の輸入取り扱いが増えた商業販売額(卸売業)も上昇に寄与した。
一方、先行指数は0.8ポイント低下の103.8と、4カ月ぶりに低下した。最終需要財在庫率指数の上昇が指数を押し下げた。デスクトップパソコンや建設用クレーンなどの資本財や、液晶テレビ、冷蔵庫などの耐久消費財の在庫率が積み上がっている。世界的な景気減速懸念の高まりや欧州債務問題、円高を背景に、東証株価指数や日経商品指数などのマーケット関連がマイナスだった。
基調判断は「改善を示している」に据え置いた。
景気に数カ月遅れる遅行指数は、1.0ポイント上昇の89.6だった。

次に、いつものグラフは以下の通りです。上のパネルがCI、下がDIとなっています。CIの色分けは凡例の通りです。いずれも影を付けた部分は景気後退期です。

景気動向指数の推移

一致指数を詳しく見ると、プラスに寄与したのは中小企業売上高(製造業)、有効求人倍率、生産財出荷などであり、逆に、マイナス寄与は商業販売額(小売業)、大口電力使用量などとなっています。3月の震災の直接的な影響と震災に起因するサプライ・チェーンの毀損による供給制約からのV字回復過程は完全に終了し、今後、復興需要にけん引されつつも、世界経済の失速とともに日本経済にも不透明感が漂う可能性が高いと私は受け止めています。もちろん、復興需要のプラスと世界経済の失速のマイナスのいずれが強いのか、が問題なんですが単純ではなく、地域や産業によっても異なる可能性が高いと考えるべきです。

また、昨日から開催されていた日銀金融政策決定会合が終了し、「当面の金融政策運営について」が発表されています。追加緩和は見送られています。なお、景気の先行きについては、「海外経済は、当面減速するものの、基調的には、新興国を中心に底堅く推移すると考えられる。そうしたもとで輸出が緩やかな増加基調をたどることや、資本ストックの復元に向けた国内需要が顕現化してくることなどから、わが国経済は、緩やかな回復経路に復していくと考えられる。」と見ているようです。私もかなり楽観的なエコノミストなんですが、さらに上を行く景気認識だという気がしないでもありません。

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