キース・ジャレット「リオ」を聞く
予定通りに、キース・ジャレットのソロ・アルバム「リオ」を買いました。wikipedia のサイトに従えば、「ソロ・コンサート」から始まるキース・ジャレットのソロ・ピアノのシリーズは以下の通りです。ただし、本日午後6時の時点でまだ入っていませんでしたので、最後の Rio は私が付け加えました。
- Solo Concerts: Bremen and Lausanne (1973, ECM, ライブ)
- The Köln Concert (1975, ECM, ライブ)
- Staircase (1976, ECM)
- Sun Bear Concerts (1976, ECM, ライブ)
- Invocations/The Moth and the Flame (1979/1980, ECM)
- Concerts: Bregenz and München (1981, ECM, ライブ)
- Book of Ways (1986, ECM)
- Spirits 1 & 2 (1985, ECM)
- Dark Intervals (1988, ECM, ライブ)
- Paris Concert (1988, ECM, ライブ)
- Vienna Concert (1991, ECM, ライブ)
- La Scala (1995, ECM, ライブ)
- The Melody at Night, with You (1998, ECM)
- Radiance (2002, ECM, ライブ)
- The Carnegie Hall Concert (2005, ECM, ライブ)
- Testament (2008, ECM, ライブ)
- Rio (2011, ECM, ライブ)
前回、11月3日のエントリーで「私はあまねくキース・ジャレットのソロ・ピアノを聞いています」と書きましたが、私の誤解でした。いくつか聞いていないアルバムもあります。お詫びして訂正します。Invocations/The Moth and the Flame と Spirits は聞いたことがありませんし、Book of Ways に至っては、そんなアルバムは知りもしませんでした。不勉強を恥じております。もっとも、上のリストの中で The Melody at Night, with You なんぞは、いわゆるキース・ジャレットのソロ・コンサートの流れに入るものではないと私は考えていますので、上のリストの位置づけには疑問は残ります。
さて、本題の Rio なんですが、誠に申し訳ないながら、このレベルになると私は評価できません。というか、自信がありません。私の直感では、1枚目の5曲目、すなわち、RIO Part V の出来がもっともよかったように感じていますが、違う受止め方をした人もいるかもしれません。感性の問題なんだと思います。ただし、外形から明らかなんですが、このアルバムは2枚組で15曲入っています。ごく単純に、RIO Part I から XV までです。2枚合わせて80分余りのアルバムで15曲ということは1曲当たり5分余りと、今までのソロ・コンサートでは平気で20-30分くらい延々と弾いていたアルバムもあるのに、1曲が極端に短くなっているような気がします。これは、何が起こったのか私には分かりません。65歳を超えて、そろそろ枯れた心境に入ったか、体力が続かなくなったか、あるいは、南米という土地柄が緊張感を長続きさせるにふさわしくなかったか、はたまた、実は何でもないのか、興味深いところです。
昨日の映画「一命」と同じで、好きな人は好きかもしれませんが、評価しない人もいる可能性は排除できません。でも、私のようにキース・ジャレットのソロ・コンサートのシリーズが好きな人は是非とも聞くベだという気がします。
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