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2012年1月17日 (火)

財政再建に関する一連の OECD ワーキングペーパー

先週の1月10日に経済協力開発機構 (OECD) から財政再建 Fiscal Consolidation に関するワーキングペーパーが何本か一挙に出されています。大雑把なりとも、私が目を通したのは Part 5 と Part 6 くらいで、ツラツラと斜めに読めば十分と思いますので、このブログでも本格的に取り上げるつもりはありません。基本的には最近のペーパーをサーベイした上で、簡単な推計をしているだけで、内容的には大したものではないんですが、私の従来の主張をサポートするように、Part 5 "What Factors Determine the Success of Consolidation Efforts?" の p.23 に "A reduction in social security spending can increase the probability of consolidations of any size to succeed." との表現があることだけ言及しておきます。引退世代に対する社会保障給付の削減が財政再建に有効だというのは、かなりコンセンサスに近いと受け止めているように見えます。内容はともかく、この時期に OECD が一連の研究成果を「やっつけ仕事」に近い形で出した意図が気がかりではあります。もっとも、ほぼ同じ時期に "Less Income Inequality and More Growth" と題したワーキングペーパーを、これまた、一気に Part 7 まで出しましたので、特段の意図はないのかもしれません。
いろいろな事情で帰宅が遅くなったので、簡単にリンクだけ張っておきます。手抜きのエントリーで申し訳ありませんが、pdf ファイルのペーパーがダウンロードできると思います。なお、Part 2 と Part 4 は見当たりませんでした。そのうち、OECD 経済部のワーキングペーパーのサイトに現れるのかもしれません。

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