佐伯泰英『東雲ノ空』(双葉文庫) を読む
佐伯泰英『東雲ノ空』(双葉文庫) を読みました。居眠り磐音 江戸双紙のシリーズ第38巻です。先週13日の発売開始日に買い求めました。
とうとう、3年振りに磐音一家が江戸に帰着します。磐音とおこんには空也というすでにうまれた嫡男に加え、おこんは第2子を身ごもっていたりします。小田平助らの待つ今津屋の御寮の暮らしが始まります。何と、その御寮には道場が併設して建てられていて、何人かのその昔の尚武館の門弟が通って来たりします。ストーリーは今津屋などへの挨拶回りが中心ですが、磐音一家に同行していた重富利次郎と松平辰平の恋が進んだり、甲府へ山流しにされていた速水左近の江戸復帰を徳川御三家がそろって老中田沼に迫ったりと、それなりの展開も見せます。
この巻では天明2-3年を扱っており、歴史的な事実として、佐野政言が田沼意知を刺殺するのが天明4年、田沼が失脚するのが将軍徳川家治の亡くなった天明6年ですから、この次の巻あたりから物語が急展開しそうな予感です。
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