チック・コリアのソロ・ピアノを聞いてオリジナルとスタンダードの違いについて考える
冷たい雨の日に家で音楽を聞いています。もっぱらジャズ・ピアノです。
今現在で私がもっとも評価するジャズ・ピアニストはチック・コリアとキース・ジャレットなんですが、前者のチック・コリアの2枚のソロ・ピアノのCDがあります。いずれも2000年に出されたんだと思います。Part One が Originals で Part Two が Standards と題されています。収録曲は以下の通りです。
- Part One Originals
- Brasilia
- Yellow Nimbus
- Prelude #4, opus 11
- Prelude #2, opus 11
- Children's Song #6
- Children's Song #10
- Armando's Rhumba
- April Snow
- The Chase
- The Falcon
- Swedish Landscape
- Spain
- Children's Song #12
- Part Two Standards
- Monk's Dream
- But Beautiful
- Blue Monk
- Ask Me Now
- Thinking of You
- Yesterdays
- Dusk in Sandi
- It Could Happen to You
- 'Round Midnight
- So in Love
- How Deep Is the Ocean
- Oblivion
- Brazil
どう考えても、慎み深くもチック・コリアがオリジナルの12曲目に入れている「スペイン」なんぞは、確かにチック・コリアの作曲になる作品ですが、すでにスタンダードになっているような気がしました。例えば、平原綾香さんの My Classics 2 には8曲目に「アランフエス協奏曲」から「スペイン」へのメドレーがあり、「スペイン」には歌詞をつけずに、見事なスキャットを披露しています。この曲なんかは「クラシック」というにはまだ時間が経っていないような気もしますが、十分に「スタンダード」なんではないかと思ってしまいました。
どうでもいいことですが、外国語のカタカナ表記で私の気にしている点をジャズに関連して2点だけ取り上げると、先にも書きましたが、私は「アランフエス協奏曲」と表記し、「エ」を小さな字にしないのが正しいと考えています。スペイン語では "Concierto de Aranjuez" ですから、分かる人には分かると思います。また、英語の "report" を私は日本語で「リポート」と表記するんですが、多数派は「レポート」ではないかと考えています。これは明らかに、ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターの双頭コンボであった "Weather Report" を日本語で「ウェザー・リポート」と広く表記することの影響だと思います。このジャズ・グループを日本語で「ウェザー・レポート」と表記しているのは、少なくとも私は見かけたことがありません。
後の方は話が逸れてしまいましたが、一応、「音楽鑑賞の日記」に分類しておきます。
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