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2012年1月22日 (日)

チック・コリアのソロ・ピアノを聞いてオリジナルとスタンダードの違いについて考える

Chick Corea Solo Piano Originals & Standards

冷たい雨の日に家で音楽を聞いています。もっぱらジャズ・ピアノです。
今現在で私がもっとも評価するジャズ・ピアニストはチック・コリアとキース・ジャレットなんですが、前者のチック・コリアの2枚のソロ・ピアノのCDがあります。いずれも2000年に出されたんだと思います。Part One が Originals で Part Two が Standards と題されています。収録曲は以下の通りです。

  • Part One Originals
    1. Brasilia
    2. Yellow Nimbus
    3. Prelude #4, opus 11
    4. Prelude #2, opus 11
    5. Children's Song #6
    6. Children's Song #10
    7. Armando's Rhumba
    8. April Snow
    9. The Chase
    10. The Falcon
    11. Swedish Landscape
    12. Spain
    13. Children's Song #12
  • Part Two Standards
    1. Monk's Dream
    2. But Beautiful
    3. Blue Monk
    4. Ask Me Now
    5. Thinking of You
    6. Yesterdays
    7. Dusk in Sandi
    8. It Could Happen to You
    9. 'Round Midnight
    10. So in Love
    11. How Deep Is the Ocean
    12. Oblivion
    13. Brazil

どう考えても、慎み深くもチック・コリアがオリジナルの12曲目に入れている「スペイン」なんぞは、確かにチック・コリアの作曲になる作品ですが、すでにスタンダードになっているような気がしました。例えば、平原綾香さんの My Classics 2 には8曲目に「アランフエス協奏曲」から「スペイン」へのメドレーがあり、「スペイン」には歌詞をつけずに、見事なスキャットを披露しています。この曲なんかは「クラシック」というにはまだ時間が経っていないような気もしますが、十分に「スタンダード」なんではないかと思ってしまいました。
どうでもいいことですが、外国語のカタカナ表記で私の気にしている点をジャズに関連して2点だけ取り上げると、先にも書きましたが、私は「アランフエス協奏曲」と表記し、「エ」を小さな字にしないのが正しいと考えています。スペイン語では "Concierto de Aranjuez" ですから、分かる人には分かると思います。また、英語の "report" を私は日本語で「リポート」と表記するんですが、多数派は「レポート」ではないかと考えています。これは明らかに、ジョー・ザヴィヌルとウェイン・ショーターの双頭コンボであった "Weather Report" を日本語で「ウェザー・リポート」と広く表記することの影響だと思います。このジャズ・グループを日本語で「ウェザー・レポート」と表記しているのは、少なくとも私は見かけたことがありません。

後の方は話が逸れてしまいましたが、一応、「音楽鑑賞の日記」に分類しておきます。

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