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2012年1月 5日 (木)

日経新聞の記事から今年の消費動向を占う

初売りイメージ

年末年始休みも終わって、私と同じように、昨日から出勤というサラリーマンのみなさんも多いことだろうと想像しています。私も正月ボケからそろそろ復帰して経済を取り上げたいと思っているんですが、ひとまず、今夜のところは軽いウォーミングアップということで、日経新聞にみる初売りや年末年始の人出について取り上げたいと思います。なお、上の画像は、あくまで初売りのイメージです。明確な形では企業名を含まずネットに転がっている画像を、出典をロストしつつお借りしています。まず、初売りについて日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

初売り、都内百貨店など前年超え 仙台で宝飾好調
スーパーは食品が堅調

1日から2日にかけて始まった小売り各社の初売りは好調な出足となった。百貨店では売上高が前年を上回る店も多く、スーパーでも食品が堅調。東日本大震災で被災した仙台市でも早朝から多くの買い物客が店頭に詰めかけた。景気の先行きは不透明だが、正月に消費者の財布のひもが少し緩んだようだ。
百貨店では西武池袋本店(東京・豊島)の2日の売上高が前年比5%増。1万円前後の婦人服の福袋が午前中で完売するなど衣料品がけん引した。高島屋横浜店(横浜市)では開店前に約2万人が並んだ。「肌着など実用的な商品の福袋がよく売れた」(同店)という。三越銀座店(東京・中央)も10%伸びた。
大阪市内の百貨店では、大丸梅田店(大阪市)や近鉄百貨店阿倍野本店(同)などの売上高が計画を上回ったもよう。
被災地の百貨店では藤崎(仙台市)が10%増で、宝飾品が40%伸びるなど高額品が引っ張った。開店前に昨年より1000人多い約1万人が行列をつくった。
イオンリテールの総合スーパーではカニなど高額な水産物が人気。1月1日の食品の販売額が約3%増えた。イトーヨーカ堂では4人前の総菜や刺し身の売れ行きが伸び、「正月を家族で過ごす消費者が増えた影響ではないか」とみている。
家電量販店でもヨドバシカメラ新宿西口本店(東京・新宿)では調理家電がよく売れている。ビックカメラではノートパソコンなど一部の福袋が開店直後に売り切れた。

日経新聞の報道を見る限り、東京や大阪だけでなく被災地の仙台でも初売りは好調な出足となったようです。実は、私が見た範囲で昨年も初売りは好調で、その後も順調に消費が拡大すると見込んでいたんですが、震災の影響で大きく方向転換したことは周知の事実でしょう。引用した記事にあるように、お正月だけ財布のひもが緩んだのか、それとも、先行きも含めて持続性ある動きなのか、官庁エコノミストとしてウォッチして行きたいと思います。次に、物販の初売りに加えて、サービス消費の動向を見るため、東京のローカルニュースなんですが、年末年始の人出について報じた記事を日経新聞のサイトから引用すると以下の通りです。

都内名所の年末年始人出好調、上野動物園6割増
東京都内の観光地では年末年始の人出が前年を上回ったところが多かった。天候に恵まれたこともあり、東日本大震災以降、来場者が減少傾向だった場所も前年並みとなった。
上野動物園(東京・台東)では2-3日の来園者数は5万200人で前年度比63%増えた。同園は中国から借り受けたパンダ2頭を2011年4月に一般公開。10月にはホッキョクグマの新施設が誕生したこともあって、来園者数を大きく押し上げた。
としまえん(同・練馬)でも12月29日-1月3日の来園者数は18%増の1万7600人だった。今季は冬季休暇期間の閉園時間を通常の午後4時から午後9時に延長。夜間のイルミネーションの開始も奏功した。
よみうりランド(東京都稲城市)の12月31日-1月3日の来園者数は2万3000人で、前年度比2割増。震災後は一時、前年の半分にまで落ち込んだが、夜間のイルミネーション実施やテレビCMの増加などで大幅に回復した。
震災で大きく減少した浅草の観光客も回復した。台東区の観光案内所「浅草文化観光センター」を12月29日-1月3日に訪れた人の数は1万4700人で前年並みだった。
商業施設ではラフォーレ原宿(同・渋谷)が明治神宮の初詣客を呼び込むため、1日の初売り時間を午前11時から午前9時に前倒し。1-3日の開店前の行列の人数は前年を7%上回った。

「浅草文化観光センター」こそ前年並みだったようですが、おおむね、年末年始の人出も前年比でプラスのところが多かったように報じられています。もちろん、天候に恵まれた偶然の要因とか、動物園のパンダ公開や遊園地のCMや商業施設の開店時刻の繰上げなどの営業努力の賜物である側面は見受けられますが、こういった営業努力に呼応する潜在的な需要があったことも事実です。物販とともにサービスに対応する人出についても、2012年は順調なスタートを切ったと私は受け止めています。物販とともにサービスに対応する人出に関する年末年始のニュースは好調であるように見えますが、お正月だけの「ご祝儀相場」的な動きなのか、先行きも含めた持続性ある経済全体のの持直しなのか、今後の消費の方向性を見極めたいと考えています。

取りあえず、お正月が明けて経済を取り上げてみた最初のエントリーです。今夜のところは日経新聞からの引用を中心にした手抜きですが、これから徐々にエンジンを上げて行きたいと思います。

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