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2012年2月22日 (水)

携帯電話はどこまで増えるか、固定電話はどこまで減るか?

昨日、総務省から昨年12月時点の「電気通信サービスの加入契約数等の状況」について発表があり、いろいろなメディアで携帯電話が人口を上回った旨がキャリーされています。果たして、携帯電話はどこまで増えるのか、逆に、固定電話はどこまで減るのか。今夜のエントリーでは基礎となる統計的な事実だけでも簡単に振り返っておきたいと思います。まず、日経新聞の記事を引用すると以下の通りです。

携帯、1人1台超す スマホ普及で「2台持ち」増
12月末、総務省調べ

総務省は21日、2011年12月末時点の携帯電話(PHSを含む)加入契約数が1億2986万8000件になったと発表した。日本の人口を初めて超え、1人1台を上回る台数を保有している計算になった。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の急速な普及で、1人で複数台持つ人が増えたことが背景にあるようだ。
携帯の加入契約数は前年同月比7.6%の増加。国勢調査の人口をもとに算出する人口普及率をみると、07年3月末にはおよそ8割にとどまっていたが、10年3月末に9割を超え、昨年9月末で99.4%と100%突破が目前に迫っていた。一方、昨年12月末の加入電話の契約数は3681万4000件で前年同期比8.9%減となった。

引用した記事にある通り、要するに、一昨年来のスマートフォンの普及もあってPHSを含む携帯電話が大幅に増加しているわけで、携帯電話台数が日本の人口を上回り、1人1台から1人2台の時代に入りつつあります。他方、報道ではほとんど注目されていませんが、固定電話はジリジリと減少を続けています。グラフで見たのが以下の通りです。上のパネルはISDNを含む固定電話の加入件数、下はPHSを含む携帯電話の台数です。携帯電話は右肩上がりで1億台を超え、固定電話は右肩下がりで4000万台も割り込みました。データは基本的に各年度末3月時点の数字ですが、2011年だけは12月時点となっています。

正規・非正規比率の推移

固定と携帯の別ではなく、インターネットを使ったIP電話の伸びも大きくなっています。下のグラフはIP電話全体の利用件数であり、上のグラフと同じでデータは基本的に各年度末3月時点の数字ですが、2011年だけは12月時点となっています。050番号と0AB-J番号の単純合計ですが、軽く想像される通り、前者が減少傾向にあるのに対して、後者は大きな増加を続けており、2008年度から逆転しています。今後とも、両者の差は広がるんだろうと私は受け止めています。

IP電話利用数の推移

携帯電話がどこまで増加を続けるかは私には分かりかねます。ひょっとしたら、1人2-3台くらいまで売れに売れる可能性も否定できません。しかし、固定電話は少なくともゼロにはならないのではないかと直感的に感じています。例えば、私の行動半径の周辺から公衆電話はかなり減りましたが、ターミナル駅などでまだまだ見かけますし、これだけ減少して希少価値を高めれば、次の大きな技術革新まで、ひょっとしたら、生き残りも可能なのではないかという気がします。

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