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2012年3月26日 (月)

三浦文彰「プロコフィエフ: ヴァイオリンソナタ第1番、第2番」を聞く

三浦文彰「プロコフィエフ: ヴァイオリンソナタ第1番、第2番」

昨年2011年12月11日付けの記事でピアニストの金子三勇士のデビューCD「Miyuji プレイズ・リスト」を取り上げましたが、今夜のエントリーではヴァイオリニストの三浦文彰にスポットを当てたいと思います。広く知られている通り、2009年のハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールにおいて、わずか16歳の史上最年少で優勝し、国際的にも大きな話題になった若き音楽家のデビューCDは、タイトルから明らかなように、プロコフィエフを取り上げています。昨年2011年5月にリリースされています。ピアノはリトアニア出身のイタマール・ゴラン。ジャズファンの私は詳しくないんですが、著名なソリストとの共演もいくつかあるそうです。CDのライナー・ノーツは池田卓夫さんと伊熊よし子さんが書いています。
演奏は何とも言えず、男性的というか太いです。日本人離れした太くて朗々と鳴るヴァイオリンを感じたプロコフィエフの1番に続き、2番では若々しい繊細な柔軟性も見せます。もっとも、ピアノとのかけ合いのパートは評価が分かれるところです。ヴァイオリン・ソナタなのにピアノが前面に押し出ている部分も少なくありません。もちろん、ヴァイオリンとピアノのほぼ対等な絶妙のコラボを感じさせるところもありますが、何と言っても三浦文彰のヴァイオリン・ソナタのCDなんですから、がむしゃらなくらいに自分を押し出してもよかった気もしないでもありません。全体として、ハイティーンの男性のデビューCDとしては、いい出来の演奏を受け止めています。ピアニストの金子三勇士とともに先が楽しみです。我が国のレベルではなく、世界の音楽界を背負って立つ存在になれそうな逸材です。
最後に、YouTubeのサイトにアップされていた三浦文彰の動画です。2009年ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクール入賞者ガラコンサートにおけるチャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲第3楽章の演奏とのことです。

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