最新号の The Economist は原子力特集!
最新号の The Economist は原子力エネルギーを特集しています。タイトルは Nuclear energy: The dream that failed となっています。14ページに渡る原子力に関する Special report が組まれています。当然ながら、昨年の震災後の福島第一原発の事故が念頭に置かれています。特集の各ページのタイトルは以下の通りです。
- The dream that failed
- A brief history: From squash court to submarine
- Safety: Blow-ups happen
- Nuclear waste: Leave well alone
- Costs: Bandwagons and busts
- The prospects: Over the rainbow
構成を見れば明らかなんですが、福島第一原発の事故後の衛星写真から始まって、原子力開発の歴史をひも解き、安全性と原子力廃棄物に関して議論を展開し、廃棄物まで含めれば原子力の低コストとの試算に疑問を呈し、最後に、今後の見通しで締めくくっています。軽く想像されるように、The Economist は英国の雑誌ですから、原子力大国フランスなどと違って、やや批判的な視点を忘れていません。それにしても、取材範囲は幅広く、専門用語には難解なものも含まれますので、そうでなくても語学力なく専門外の私にはやや難しい内容となっています。しかし、日本の読者からも一定の評価を得られる特集ではないかと私は受け止めています。
私の想像では、この週末のメディアは1年を経た震災の特集が大きな部分を占めるんではないかと思います。もちろん、その中には福島第一原発の事故も含まれます。原子力に対してバランスの取れた報道を望みたいと思います。
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