ゴールデンウィークに聞いた音楽 (その2)
ゴールデンウィークのヒマ潰しとして手元に用意した2枚目のアルバムは、上の通り、奥田弦の「奥田弦」です。昨年12月のリリースです。今さらながら、昨年2011年は小学生やお子さまが活躍した年でした。流行に疎い私のような中年のオッサンでも知っているのは芦田愛菜と鈴木福なんですが、私の馴染み深いジャズピアノの世界でも同様の動きがあり、レコーディング当時9歳だった奥田弦が出したアルバムが注目されました。昨日取り上げた上原ひろみと矢野顕子のアルバムは軽く流したんですが、今日のこのアルバムについては曲名を明らかにしておきたいと思います。すなわち、下の通りです。
- Maple Leaf Rag
- Twinkle Twinkle Little Star
- Brahms Symphony No.1 c mol op.68
- Take the 'A' Train
- It's Show Time!
- Tiger Rag
- 雄大な自然
- Caravan
- 午後の時間
- Danza Ritual del Fuego
- 情熱大陸
- Hymn to Freedom
この年齢のピアニストですから、注目されるのは2曲目の「キラキラ星変奏曲」なのかもしれませんが、1曲目と6曲目に配したラグタイムの曲も、4曲目と8曲目のエリントンのジャズ曲も、なかなか見事に弾きこなしています。加えて、5曲目、7曲目、9曲目にはオリジナル曲も取り上げられています。もっとも、最後のオスカー・ピーターソンの曲は、後付けながら、マルコム・ドッズの "When every heart joins every heart" で始まる歌詞が分からないと苦しい気もしますが、全般的にメジャーレーベルからCDデビューを飾るに相応しい腕前であると認められます。もちろん、腕前以外にもいろいろと有利な条件は備えているわけで、例えば、山中千尋がメジャーデビューする前の澤野工房から出していたCDなどと比べて、特に水準が高いかと問われれば、やや苦しい答になりそうな気もします。いずれにせよ、17歳でチック・コリアと共演した上原ひろみ、13歳でハンク・ジョーンズの絶賛を受けた松永貴志など、我が国ジャズピアニストの早熟ぶりは驚きの連続でしたが、ここに極まった感があります。
下の動画はポニーキャニオンがアップしている奥田弦が弾く「タイガー・ラグ」です。アルバムでは6曲目に収録されています。
昨日の荒れたお天気とは打って変わって今日はいいお天気ですので、昼前から少し近場に出かけたいと考えています。
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