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2012年6月21日 (木)

梅雨に関するアンケート調査から

今さらながらなんですが、気象庁の速報によれば、6月8日から9日ころにかけて、九州北部から東北南部までがいっせいに梅雨入りしました。特に、今週前半は台風4号が日本列島を縦断したこともあり、かなり雨が降った印象があります。ということで、ネット・リサーチ大手のネオマーケティングから、6月4日付けで「梅雨に関する意識調査」が公表されています。特に、目を見張るほど注目される結果が示されているわけではなく、ありきたりのアンケート調査なんですが、ヒマネタとして取り上げておきたいと思います。まず、問は以下の3つだけです。なお、最後の3問目は女性だけを対象にしています。

  1. 「梅雨」で思い浮かぶもの
  2. 雨の日を楽しく過ごす方法
  3. 水も滴るいい男

第1問に対しては、極めて常識的に、「雨」71.4%、「傘」68.4%、「紫陽花」55.2%の3つが50%を超えており、続いて、「蒸し暑さ」49.4%、「カビ」47.6%と続きます。これらの当たり障りのない回答に対して、第2問の回答は以下のグラフの通りとなっています。

雨の日を楽しく過ごす方法

先週の土曜日に「映画 ホタルノヒカリ」を見に行って、あくまで映画的な意味で、干物女の思考・行動パターンや生態を克明に観察したばかりなので、「家でダラダラ過ごし、何もしないこと」が堂々のトップ回答に輝いたことに感動していたりします。買い物や映画館・美術館などのお出かけ系はもちろん、ビデオや音楽鑑賞に読書も上回って、「家でダラダラ」がトップでした。モニター母集団は男女500人以外に年齢や地域などの情報は何もないので、日本人一般を代表しているというよりは、何らかのバイアスはある可能性が高いとはいうものの、とても興味深い結果です。なお、注目度は下がるものの、問3のトップ回答は「福山雅治」39.2%でした。
男女別、地域別、年齢別の詳細な分析に欠けるものの、ひょっとしたら、全体的に日本人が干物女化しているのかもしれません。もちろん、因果関係の順は、決して、ドラマや映画で干物女が流行ったから日本人が干物女化したのではなく、日本人が全体として干物女化したので、ああいったドラマや漫画が流行っていると受け止めるべきです。

アンケート調査としては、言論NPOと中国日報社による第8回日中共同世論調査の方が、よっぽどメディアで取り上げられて注目されているんですが、このブログでは少し独自性を演出してみました。

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