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2012年7月10日 (火)

消費者態度指数は先行き消費に黄信号をともす!

本日、内閣府から消費者態度指数を含む消費動向調査の結果が発表されました。6月の統計です。季節調整済みの系列で前月から▲0.3ポイント低下して40.4となり、統計作成官庁である内閣府は基調判断を「持ち直し傾向にある」から「ほぼ横ばいとなっている」へと7か月振りに下方修正しています。まず、統計のヘッドラインを報じる記事を日経新聞のサイトから引用すると以下の通りです。

6月消費者態度指数、2カ月ぶり悪化 内閣府、判断を下方修正
内閣府が10日発表した6月の消費動向調査によると、消費者心理を示す一般世帯の消費者態度指数(季節調整値)は40.4と前月から0.3ポイント低下した。悪化は2カ月ぶり。雇用への不安感が消費者マインドを押し下げた。内閣府は、消費者心理の基調判断を「持ち直し傾向にある」から「ほぼ横ばいとなっている」へと7カ月ぶりに下方修正した。
指数を構成する「暮らし向き」など4項目のうち、2項目で悪化。大企業の人員削減報道が相次いでおり「雇用環境」は2カ月ぶりに低下。「収入の増え方」も、夏のボーナスが前年を下回ったことや現金給与総額が減少したことが影響し、4カ月ぶりに前月を下回った。
エコカー補助金の効果もあって「耐久財の買い時判断」は2カ月連続で改善。消費者マインドを下支えしたが、エコカー補助金は月内にも予算枠を使い切るとみられているため、内閣府は「その後の状況を見ていかなければならない」と警戒している。
1年後の物価見通しについて、足元のガソリン価格の下落などを受けて、「上昇する」と答えた割合は61.3%と2カ月連続で減少。「変わらない」や「低下する」と答えた割合はともに増えた。
4-6月中に海外旅行をした世帯の割合は前期比0.6ポイント低下の3.9%と4四半期ぶりに減少し、7-9月中に計画している世帯も減った。一方で、国内旅行は4-6月中に実施した世帯や7-9月中に計画している世帯の割合がともに増えた。
調査は全国6720世帯が対象。調査基準日は6月15日で、有効回答数は5030世帯(回答率74.9%)だった。

いつもの消費者態度指数のグラフは以下の通りです。季節調整済みの系列であり、影をつけた期間は景気後退期です。

消費者態度指数の推移

引用した報道にもある通り、消費者態度指数を構成する4項目のうち、「耐久消費財の買い時判断」は上昇したものの、「暮らし向き」が横ばい、「雇用環境」と「収入の増え方」が低下しています。低下した2項目は雇用に関する項目であり、国民生活の基礎をなす部分です。また、上昇を記録した「耐久消費財の買い時判断」もエコカー補助金の財源が底をつけば反転する可能性も排除できません。GDPの重要項目のうち過半を占める消費の先行きは、収入とマインドに左右されると私は考えているんですが、マインドがボーナスなどの収入の悪化に起因して低下を示していますので、いわば「ダブルパンチ」で消費の先行きに黄信号がともった気がします。ここ2-3か月で大きく風向きが変わったのかもしれません。
今月は消費者態度指数だけでなく、消費動向調査の他の四半期係数も同時に発表されています。すなわち、物価の見通し、旅行の実績・予定、サービス等の支出予定などです。デフレ期待が高まっているのは引用した報道の通りなんですが、記事にないところで、サービス等の支出予定のうち、遊園地等娯楽費DIとレストラン等外食費DIがこのところ下げ続けているのが少し気がかりです。サービス支出の中でも選択的消費の色彩が特に強いだけに、家計の苦しさが表れているのかもしれません。

欧州のソブリン危機の進行や米国の雇用回復の足踏みなどとともに、我が国の消費もここ2か月ほどで急速に不透明さを増した気がします。これに、極めて透明性の高いエコカー補助金終了が加わると、消費動向にある程度のショックが走る可能性を否定できません。

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