今週末に始まるロンドン・オリンピックに期待する!
いよいよ今週金曜日の7月27日にロンドン・オリンピックが開幕します。もっともロンドン時間で金曜日の午後9時だか、9時半だかに開会式が始まりますから、日本時間では土曜日未明という計算になります。ということで、かなり古い話題ですが、電通総研が3月から4月にかけてオリンピックに関する調査リポートを2本出しています。今夜はオリンピックの開幕を祝って簡単に取り上げたいと思います。引用元は以下の2本の電通総研のリポートです。
まず、エコノミストとして気にかかる経済波及効果については、直接的な消費押上げ効果は3,687億円ですが、波及効果を含めればその約2.18倍の計8,037億円と試算されています。上の表は「ロンドンオリンピックによる経済波及効果」の表1 ロンドンオリンピックによる消費押し上げ効果を引用しています。この経済効果は4年前の北京オリンピックと比較して約3割少なく、時差が大きいことやテレビの地デジへの切換えがほぼ終了していることなどが影響しているようです。もちろん、日本代表選手・チームの予想外の健闘があって盛り上がった場合、さらなる消費押上げ効果の拡大が期待できるのは言うまでもありません。
次に、「ロンドンオリンピックへの期待や観戦スタイル」のリポートから、メダルを期待していたり、応援するのは、ともにトップがなでしこジャパンの女子サッカーなんですが、上のグラフは (表3) 見ていて盛り上がるオリンピック競技を引用しています。なでしこジャパンのサッカーや平泳ぎの北島選手が出場している水泳などが上位に入っています。ちなみに、私は錦織選手が出場するテニスを注目していたりします。
最後に、同じ「ロンドンオリンピックへの期待や観戦スタイル」のリポートでは、北京オリンピックから4年を経て大きく普及が進んだソーシャル・メディアについて質問しています。上のグラフは (表6) オリンピック中、試合を観戦しながらのソーシャル・メディア利用を引用しています。Facebook、mixi、twitterなどのソーシャル・メディアへの書込みは4年前と比べてかなり増加すると予想されています。年代別には20代が多いのは当然ですが、意外と50代よりも60代の方が多かったりします。
もちろん、オリンピック観戦は自宅でテレビがトップの87.5%を占め、2位のインターネット利用の25.9%を抑えています。これは7月10日に発表されたNTTアドのインターネット調査結果も同様の傾向を示しています。スポーツバーはわずかに3.7%なんですが、時差がありますので、私はどこかに出かけようかと考えないでもありません。また、日本リサーチセンターが7月10日に「オリンピック・パラリンピックの東京招致についての全国世論調査」を発表していますが、賛成とやや賛成を合わせて58.8%にとどまっている一方で、反対とやや反対が12.2%、わからないが30.8%に上っています。2020年のオリンピック東京招致への国内の支持は高まるんでしょうか。
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