読むのを諦めた本
このところ、本は買ったり借りたりなんですが、区立の図書館で順番待ちをして借りておきながら、結局、読むのを諦めた本が2冊ほどありました。読んでいないので評価がどうこうというのではないんですが、私には不向きだった気がします。
まず、『国債のすべて』(きんざい) です。三菱東京UFJ銀行 円貨資金証券部が取りまとめています。買えば4000円プラス消費税、500ページ近い力作です。ビジネスとして国債を取り扱ったり、金融機関のALMなどを業務としている向きには大いに参考になる必携書なのかもしれませんが、私には不向きでした。手元に置いて、辞書的に必要に応じて参照するのが私の使い方であるような気がしますが、それなら買わねばなりません。結局、諦めました。
次に、アーチー・ブラウン『共産主義の興亡』(中央公論新社) も手元に取り寄せながら、読み始めることができませんでした。800ページ近いボリュームで2段組みです。スティーヴン・キングの小説ならこれくらいは読めそうな気もしますが、学生時代に『資本論』全3巻をひも解いたくらいでは挑戦する気にもなれませんでした。スティーヴン・キングを別にして、これに匹敵するボリュームは、アイン・ランドの『肩をすくめるアトラス』を思い出してしまいました。地方勤務の折に読み始めたんですが、結局、諦めた記憶があります。やっぱり2段組みで軽く1000ページを超えていました。知っている人は知っていると思いますが、『肩をすくめるアトラス』とは、『共産主義の興亡』とは真逆で、リバタリアンのバイブルのような存在に祭り上げられている小説です。映画化もされています。著者は30年ほど前に亡くなっていますが、邦訳が出版されたのは今世紀に入ってからです。この冬休みにでも再挑戦しようかと思わないでもありません。
繰返しになりますが、作品の内容について何らかの評価を下せるに至っているわけではありません。このように、読むのを諦めた本を取り上げるのは、7年余りのこのブログの歴史で初めてかもしれません。そのうちに、ちゃんと読んだ本を紹介したいと思います。一応、無理やりに「読書感想文の日記」に分類しておきます。
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