クリスマスのごちそうと京都の福玉
諸般の事情により、我が家のクリスマスのごちそうは今夜でした。もっとも、決して七面鳥ではなく、大衆的なケンタッキー・フライドチキンの普及版のごちそうです。
なお、今年は私が京都から東京に出て来て初めて福玉を買い求めました。上の写真は下の倅に持たせたところです。見れば分かるんでしょうが、向かって右が売られているパッケージ、左が中身の福玉です。見た目はポケモンのモンスターボールみたいです。こんな京都ローカルなものが東京で売っているとは知りませんでした。紅白の、といっても見ての通り真っ赤ではなくピンクですが、モナカの皮のような玉の中に縁起物やお菓子が入っています。大きさは昔は6寸玉とか、7寸玉と呼ばれていましたが、写真の福玉はかなり小ぶりです。私の知る限り、祇園でしか売っていませんでした。福栄堂とか、進々堂で売っているのを見たことがあります。30年前の体験談ですから、今はどうか知りません。お店があるのかどうかも定かではありません。舞妓さんなどが年末の挨拶に行った際に、お茶屋さんやご贔屓筋からもらうもので、除夜の鐘が終わるまで開けてはいけないといわれています。
我が家も上の倅が高校生になり、下も中学生ですから、少しずつ京都のことを教え始めようと考えなくもありません。ちなみに、京都の雑煮は白味噌、丸餅、だいこんと和にんじんを入れて紅白に見立て、里芋の巨大なもので頭芋と呼ばれるイモも入れたりします。代表的な漬物といえば、酸茎やしば漬けです。賀茂なす、聖護院だいこん、九条ねぎなどの京野菜は東京では見たことがありません。もっとも、京都の実家でもそれほど食べた記憶もなかったりします。京都だけではありませんが、関西方面では食べ物の独特な呼び名があり、鶏肉を「かしわ」、ゆで卵を「煮抜き」、お餅を「あも」と称したりします。なお、大和和紀のマンガ「ハイカラさんが通る」の最初の方で公家言葉が出て来ますが、これらとは少し趣きが異なると理解しています。豆腐のことを「おかべ」といったりして、「ひやっこいおかべにむらさきをかけてお食べよし」などと使います。
最後は大きく脱線しましたが、3連休の真ん中にクリスマスのごちそうをいただいた我が家でした。ついでに、京都の風習や風俗なども追々子供達に教えたいと考える今日このごろです。
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