今年のベストセラー小説は何だったのか?
今年の、というか、正確には2011年12月から2012年11月までのベストセラーが日販とトーハンから発表されています。いろいろなジャンルがあるんですが、小説を中心とする文芸の分野では、日販は「単行本フィクション」、トーハンは「単行本-文芸」のジャンルでは以下の本が今年のベストセラーとして上がっています。
書名 | 著者 | 出版社 | |
1 | 舟を編む | 三浦しをん | 光文社 |
2 | 謎解きはディナーのあとで (1,2) | 東川篤哉 | 小学館 |
3 | ナミヤ雑貨店の奇蹟 | 東野圭吾 | 角川書店 |
4 | 恋物語 | 西尾維新 | 講談社 |
5 | 共喰い | 田中慎弥 | 集英社 |
6 | 虚像の道化師 ガリレオ7 禁断の魔術 ガリレオ8 | 東野圭吾 | 文藝春秋 |
7 | 神様のカルテ (3) | 夏川草介 | 小学館 |
8 | ジェノサイド | 高野和明 | 角川書店 |
9 | 憑物語 | 西尾維新 | 講談社 |
10 | 蜩ノ記 | 葉室麟 | 祥伝社 |
出典は日販のサイトですが、トーハンも同じようなものです。並びが少し違うだけで、この10冊がベストセラーである点はまったく一致しています。
特に、文芸書だけでない「総合」のジャンルで上表の10冊のうちベストテンにランクインしているのは『舟を編む』だけで、日販・トーハンとも「総合」の5位にランキングされています。文芸書というか、小説の中では圧倒的な売行きだったということが出来ます。なお、上の10冊のうち、『舟を編む』、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、『ガリレオ』のシリーズ、『神さまのカルテ 3』、『ジェノサイド』の5冊の単行本は私も読みました。また、『共喰い』については単行本では読みませんでしたが、芥川賞を授賞された直後の「文芸春秋」で書評とともに読みました。このブログでも読書感想文の日記を明らかにしているハズです。ちなみに、とっぷの『舟を編む』については今年の4月14日に、3位の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』については同じく4月23日に、それぞれアップしています。怠け者の私にしてはがんばってよく読んだと自分を褒めておきたいところです。
来年は誰のどういった本が売れるんでしょうか?
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