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2013年3月 9日 (土)

米国雇用統計のグラフィックス - 米国経済は堅調な回復軌道に戻ったか?

昨日、米国労働省から米国雇用統計が発表されました。ヘッドラインとなる日農業部門雇用者数は季節調整済みの系列で前月から+236千人増加し、失業率は0.2ポイント低下して7.7%になりました。まず、New York Times のサイトから記事の最初の6パラを引用すると以下の通りです。

Unemployment at 4-Year Low as U.S. Hiring Gains Steam
The economy picked up speed in February, creating jobs at a pace that would substantially lower the unemployment rate. But Washington could put a stop to that.
Even as analysts hailed a better-than-expected jobs report on Friday that pointed to an acceleration in growth, they warned that stronger employment gains are being put at risk by sequestration, the automatic spending cuts being imposed by the federal government.
"They're doing their best to get in the way," Nigel Gault, chief United States economist at IHS Global Insight, said of lawmakers and other officials. "But the good news is that the economy is carrying plenty of momentum going into sequestration."
The Labor Department reported that the economy added 236,000 jobs in February as the unemployment rate sank to 7.7 percent, down from 7.9 percent in January and the lowest level since December 2008.
Wall Street expected no more than 165,000 additional jobs in February, and the surprise helped lift the Dow Jones industrial average to another new nominal record, its fourth for the week. It closed at 14,397.07.
But many experts said if it were not for political gridlock in Washington, which led to the automatic spending reductions on March 1, the performance of the job market and the broader economy would be even more robust in the months ahead.

続いて、いつもの米国雇用統計のグラフは下の通りです。上のパネルは非農業部門雇用者数の前月差増減の推移とそのうちの民間部門、下のパネルは失業率です。いずれも季節調整済みの系列であり、影をつけた部分は景気後退期です。全体の雇用者増減とそのうちの民間部門は、2010年のセンサスの際に乖離したものの、その後は大きな差は生じていません。

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米国雇用者数のプラス幅は昨年年央から月100千人をかなり上回って推移しており、特に、昨年12月から今年2月までの3か月は月平均200千人近くの増加を続けており、米国の雇用は堅調に推移しているといえます。2月統計では建設業や小売業、情報通信業などの民間部門の雇用が拡大を示しています。失業率も目に見えて低下しました。

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ただし、非農業部門雇用者数が十分に増加し失業率も低下している一方で、それでもなおかつ雇用の本格的な回復には至っていないと広く受け止められています。上のグラフはマンキュー教授やクルーグマン教授も着目している雇用・人口比率をかなり長期にプロットしていますが、現在の景気回復局面でほとんど上昇していないのが見て取れます。

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最後に、デフレとの関係で私が気にしている時間当たり賃金の前年同月比上昇率は上のグラフの通りです。ならして見てほぼ底ばい状態が続いていて、サブプライム危機前の3%台の水準には復帰しそうもないんですが、底割れして日本のようにゼロやマイナスをつける可能性は小さそうに見えます。

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