Coffee Break Jazz はどこまでジャズか?
EMI ジャパンから Coffee Break Series として、ジャズ以外にもボサノバやハワイアンなどをシリーズ化したCDが発売されています。もともとは主婦層の間で話題を呼び、デジタル配信ジャズコンピで異例の大ヒットを記録した選曲をCD化したらしいんですが、2011年ころからかなり多くのCDが発売されています。CDとしても2枚組2000円足らずというお値段もあってヒットを続けているようです。ということで、遅ればせながら流行は押さえておくのが私の主義ですので、近くの図書館で借りてCD6枚一気に聞きました。収録曲についてはあまりに多くなりますので割愛しますが、Coffee Break Jazz と称しながら、中身はジャズではないと受け止めました。ほとんどが歌詞付きの曲で、それはそれでいいんですが、ライナーノートにも歌っている人は「どこそこの国のポップ・シンガー」と紹介されていたりして、どうもジャズかどうか怪しい気がします。あえて、誤解を恐れずに具体的に示すと、日本でいえば平原綾香さんのような歌手なんではないかと想像しています。彼女のおじいさんはジャズ・シンガーといえますが、彼女自身はジャズ・シンガーではないと私は考えています。
基本的に、「ジャズとはカッコいいものである」というコンセプトがにじみ見えて、決して悪い印象ではないんですが、緊張感を求める私のようなジャズ・ファンには少し物足りなく感じられます。でも、基本は BGM でしょうから、軽く流して別の作業をするにはいい選曲なのかもしれません。
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