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2013年3月 7日 (木)

景気動向指数に見る景気の先行きやいかに?

本日、内閣府から1月の景気動向指数が発表されました。CI一致指数は前月から▲0.3ポイント下降した一方で、CI先行指数は+3.1ポイント上昇しました。まず、統計のヘッドラインを報じた記事を日経新聞のサイトから引用すると以下の通りです。

1月の景気先行指数、3.1ポイント上昇 過去2番目の改善幅
内閣府が7日発表した1月の景気動向指数(CI、2005年=100)速報値は、数カ月後の先行きを示す先行指数が3.1ポイント上昇の96.3と、2カ月連続で改善した。上昇幅は09年6月(3.3ポイント)に次ぐ、過去2番目の大きさだった。
先行指数を構成する指標のうち、自動車などの最終需要財、化学、一般機械など鉱工業生産財の在庫率指数が低下した。東証株価指数(TOPIX)が上昇したほか、円安・株高などを背景とした消費者態度指数の改善もプラスに寄与した。
一方、景気の現状を示す一致指数は0.3ポイント低下の92.0と、2カ月ぶりの悪化。12年12月に資本財や建設財の投資財出荷指数が大幅に伸びた反動が出た。半面、有効求人倍率の改善や自動車の生産と出荷の増加が指数を下支えした。内閣府は一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断を前月までの「悪化」で据え置いた。
景気に数カ月遅れる遅行指数は0.7ポイント上昇の87.5だった。
指数を構成する経済指標のうち、3カ月前と比べて改善した指標が占める割合を示すDIは一致指数が77.8、先行指数が72.2だった。

いつもの通り、よくまとまった記事だという気がします。続いて、景気動向指数の推移をプロットしたグラフは下の通りです。上のパネルはCI一致指数と先行指数、下はDI一致指数です。影をつけた部分は景気後退期なんですが、いつものお断りで、直近の景気の山と谷は2012年3月と2012年11月と仮置きしています。

photo

ということで、CI一致指数は12月の大幅上昇の反動でやや下降しましたが、上に引用した記事に見られる通り、世間一般では、先行きを示すCI先行指数が上昇したことが注目されています。CI一致指数では有効求人倍率や耐久消費財出荷がプラスに寄与した一方で、12月の大幅上昇の反動で投資財出荷や中小企業出荷がマイナスに寄与しました。また、CI先行指数では中小企業売上げ見通しD.I.がマイナス寄与したものの、消費者態度指数、最終需要財在庫率(逆サイクル)、東証株価指数(TOPIX)などがプラスに寄与しています。DI一致指数は順調に上向いています。今のところ、アベノミクスによるマインド指標の改善が先行しており、実体経済が上向くエビデンスはこれから出て来るものと受け止めています。

明日は10-12月期の2次QEが発表されます。ゼロ近傍の成長率を予想するエコノミストが多い中で、私はややマイナス成長と見込んでいるんですが、もしマイナス成長だとしても、もちろん、ゼロ近傍のプラス成長であっても、完全に過去の数字と受け止められるんだとうと考えています。

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