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2013年5月17日 (金)

機械受注はそろそろ上向きの兆しを見せ始めたか?

本日、内閣府から3月の機械受注統計が発表されました。船舶と電力を除くコア機械受注で見て、季節調整済の前月比+14.2%増の7931億円となりました。大きな増加でしたが、基調判断は「緩やかな持ち直しの動き」で据え置かれています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

3月機械受注、前月比14.2%増 4-6月予測1.5%減
内閣府が17日発表した3月の機械受注統計によると、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比14.2%増の7931億円だった。増加は2カ月連続で、増加率は遡れる2005年4月以来最大だった。円安進行を背景に生産環境が改善した製造業などが設備投資を増やす動きが出たとみられる。
3月実績は日経グループのQUICKが16日時点で集計した民間エコノミストの予想(2.5%増)を大きく上回る結果となった。
製造業が前月比13.3%増、非製造業が14.3%増といずれも2桁の伸びとなった。業種別にみると、製造業では石油製品や一般機械、非製造業では金融業や情報サービス業などが全体の数字を押し上げた。円安で製造業中心に先行きの生産環境に明るさが出てきたことに加え、設備投資を見送っていた分が年度末の3月にまとめて出やすい要因もあったもよう。
一方、1-3月期の累計実績は1月に大幅減となっていたことから、前期比ほぼ横ばいにとどまった。内閣府は4-6月期の受注見通しも1.5%減と小幅のマイナスを見込んでいる。業種別に見れば、製造業の受注は0.8%増と11年7-9月以来7四半期ぶりのプラス転換を見込む。内閣府は製造業を中心に「明るい兆しが見えてきた」とみる。ただ機械受注の基調判断については「緩やかな持ち直しの動きがみられる」と前月から据え置いた。

いつもながら、とてもよくまとまった記事だという気がします。次に、機械受注のグラフは以下の通りです。上のパネルは船舶と電力を除く民需で定義されるコア機械受注とその後方6か月移動平均を、下のパネルは需要者別の機械受注を、それぞれプロットしています。いずれも季節調整済みの系列であり、影をつけた部分は景気後退期です。いつものお断りですが、このブログだけのローカル・ルールで、直近の景気循環の山は2012年3月、谷は2012年11月であったと、それぞれ仮置きしています。

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昨年のミニ景気後退から長らく減少を続けて来た機械受注ですが、ようやく、上向きの兆しが見えたかもしれません。季節調整済みの前月比としては過去最高の伸び率だったそうです。特に、私なんかが期待の眼差しで見ているのは下のパネルの製造業です。機械受注はもともと振れの激しい統計ですので、単月では何とも判断しがたいんですが、そろそろ製造業も反転して設備投資が増加する兆しなのかもしれません。また、外需はコア機械受注の先行指標ですので、製造業よりもさらにジャンプしており、期待が持てるかもしれません。いずれにせよ、「兆し」以上の確実性はなく、もう少し統計の推移を見る必要があります。特に、1-3月期が前期比で▲0.0%減だったのに続いて、4-6月期もコア機械受注は▲1.5%減を見込んでいる中で、製造業だけは前期比でプラスですので、ついつい先行きについて期待を持たせますが楽観は禁物かもしれません。特に、機械受注の先にある設備投資ということになると、昨日発表のGDP統計1次QEでは下げ止まりの兆しが見えたものの、報じられているように、アベノミクスの3本目の矢である成長戦略でも3年間で1割増、というカンジなんですから、かなり気長に考える必要がありそうです。

当然のことながら、片岡剛士『アベノミクスのゆくえ』でも明らかにされていたように、アベノミクスとは大胆で機動的な金融政策そのものですから、即効性を示す為替などと違って、設備や雇用などの要素需要はそうでなくても遅れがちになります。ただ、望ましい方向に進んでいることだけは確認できそうです。

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