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2013年7月25日 (木)

企業向けサービス価格指数はさらに上昇幅を拡大

本日、日銀から6月の企業向けサービス価格指数 (CSPI) が発表されました。先月5月統計からプラスに転じた前年同月比上昇率はさらに上昇幅を拡大して+0.4%と4年9か月振りの高い伸びになりました。まず、日経新聞のサイトから統計のヘッドラインを報じる記事を引用すると以下の通りです。

6月の企業向けサービス価格、4年9カ月ぶりの上昇幅
日銀が25日発表した6月の企業向けサービス価格指数(2005年平均=100)は96.3と、前年同月比0.4%上昇した。プラスは2カ月連続で、上昇率は08年9月以来4年9カ月ぶりの高い伸びとなった。建築や宿泊関連のサービス価格がけん引した。
企業向けサービス価格指数は運輸や通信、広告など企業間で取引される価格水準を示す。6月は前月と比べて横ばいだった。
業種別にみると、土木建築サービスが前年と比べて3.7%上昇。首都圏での再開発が相次ぎ、建築設計に関わる価格が上がった。東京を中心に観光事業が好調なことを受けて、宿泊料が上がり、宿泊サービスも前月から上げ幅を広げた。
広告もスポーツイベントに絡むテレビCMへの支出があったほか、金融・保険業などからの出稿が増加。食品加工機械などを中心にリースも前年比でプラスに転じた。日銀は「企業のサービス関連支出に明るさが出始めた」と評価した。
一方、6月は外国為替市場で円相場が一時1ドル=93円台に上昇するなど円高・ドル安が進んだため、主に外貨建てで取引される運賃を円換算した価格が下落し、外航貨物輸送など運輸は押し下げ要因となった。

いつもの通り、統計についとてもよく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、グラフは以下の通りです。物価統計の伝統に従って、企業物価 (CGPI) と企業向けサービス価格 (CSPI) のそれぞれの季節調整していない原系列の統計の前年同月比をプロットしています。CGPI は左軸、CSPI は右軸です。影をつけた部分は景気後退期なんですが、いつものお断りで、このブログのローカル・ルールにより、直近の景気の山と谷は2012年3月と2012年11月とそれぞれ仮置きしています。赤い折れ線の企業向けサービス価格の上昇率は、先月5月には1年1か月振りにプラスに転じ、6月もプラス幅を拡大しています。アベノミクが本格的に始まった今年に入ってから、CGPI と CSPI がほぼ軌を一にして上昇率を高めているのが見て取れます。

photo

前月からの上昇率の差が+0.1%ポイントあり、このうち寄与度差で大きな項目を上げると、諸サービスのうち土木建築サービスと宿泊サービスが前年同月比のプラス幅を拡大し、また、リースも5月のマイナスから6月にはプラスに寄与する一方で、引用した記事にもある通り、5月下旬からの金融市場の混乱に起因して6月は円高が進んだため、外航貨物輸送などの運輸がプラス幅を縮小してマイナス方向に寄与しています。また、全体として経済活動が活発になった影響から、広告もマイナス幅を縮小しています。
毎月同じことを書いているような気がしますが、日銀レビュー「企業向けサービス価格指数からみた日本経済」などでも、各種の物価の中でも CSPI は需給バランスにもっとも敏感な物価指数のひとつであるとの分析結果も明らかにされており、先行き、さらに需給ギャップが改善し物価が上昇する方向にあることは明らかです。消費者物価 (CPI) ほどではないものの、ラグは決して無視すべきではありませんが、そろそろ半年が経過し、アベノミクスによる政策効果もいくぶんかは現れ始めていると受け止めています。もちろん、先行きはさらに期待できます。

明日は総務省統計局から消費者物価 (CPI) が発表されます。生鮮食品を除く総合で定義されるコア CPI の前年同月比上昇率は5月統計では横ばいのゼロでした。6月統計ではプラスに転ずる可能性も十分あると多くのエコノミストは見込んでいます。

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