インテージによる「2020年夏季オリンピック・パラリンピック 東京開催決定! 緊急意識調査」の結果やいかに?
やや旧聞に属する話題ですが、2020年東京オリンピック・パラリンピックの決定を受けて、調査会社大手のインテージが「2020年夏季オリンピック・パラリンピック 東京開催決定! 緊急意識調査」を実施し、結果を9月9日に公表しています。常識的な調査結果ですが、簡単に取り上げておきたいと思います。まず、インテージのサイトから調査結果の概要を箇条書き部分に沿って引用すると以下の通りです。
2020年夏季オリンピック・パラリンピック 東京開催決定! 緊急意識調査
- 86.7%が東京開催決定を歓迎
- 78.5%の人が招致活動を評価すると回答
- 「子供に夢」「国内消費の活性化」「震災復興活動の弾み」に期待
- 半数を超える人が「競技場で観戦したい」と回答
- 注目競技は「水泳」、やってみたい競技は「テニス」
次に、この調査結果を公表したインテージのサイトからいくつか図表を引用したいと思います。
まず、東京開催決定について、「嬉しい」か「嬉しくない」かの回答結果は上のグラフの通りです。私にとっては意外にも10パーセントを超える「嬉しくない」がいることです。「嬉しい」の理由は、オリンピックがナマで見られる、景気が上向く、子供達に夢を与えられる、などであり、逆に、「嬉しくない」の理由は、原発や災害からの復興などオリンピックよりも優先すべき課題を上げたり、東京の開発だけが優先される地域格差を指摘したり、治安に対する懸念を表明したりしています。また、結果を出しましたので、招致活動に対しては、「非常に高く評価する」と「まあ評価する」と回答した合計は78.5%にのぼり、「どちらともいえない」が15.8%ある一方で、「あまり評価しない」と「まったく評価しない」を合わせても5.8%にとどまっています。
続いて、東京オリンピック・パラリンピックの観戦・視聴方法を聞いた結果は、「テレビで生中継」が76.3%、「競技場で観戦」が53.7%の2つが50%を超え、それに、「ニュース番組のダイジェスト」や「インターネット記事」が続いています。「競技場でのナマ観戦」はもちろん、テレビにせよリアルタイムで観戦出来るのが東京開催の強みなんでしょう。「注目している競技」を聞いた結果は上の表の通り、「水泳」がトップで、以下、「体操」、「陸上競技」、「サッカー」、「レスリング」が続いています。他方、「自身でやってみたい競技」では「テニス」、「ゴルフ」、「水泳」などが上げられています。
最初に書きましたが、極めて常識的な結果で、特に驚くような内容は含まれていませんので、ニュース・バリューは必ずしも高くないような気がしますが、逆に、平均的な日本人像というものも浮かび上がりそうな気もします。
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